人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ザ・シンフォニカ第64回定期演奏会を聴く~シュトラウス兄弟「ワルツ・ポルカ集」+R.シュトラウス「ばらの騎士」より / N響2018-19シーズンの定期会員座席指定を取る

2018年07月09日 07時17分27秒 | 日記

9日(月)。大学時代の友人で千葉県勝浦市在住のS君から大量の鮮魚が送られてきました アジ、サバ、赤身魚、イカ等が箱から溢れんばかりです 最近、わが家では週に1度は魚料理にすることが定着しているので、助かります。持つべきものは友だちです

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で1376日目を迎え、参院の定数を6増やす公職選挙法改正案を国会に提出している自民党に対し、公明党が定数4増の修正案を示した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     要するに政権与党は議席を増やすことしか考えてないってことね 民意とは真逆だ

 

         

 

昨日、N響2018-19シーズンの定期会員座席指定を取りました 午前10時からWEB受付開始でしたが、繋がったのは11時近くでした これまでC1プログラムでしたが、A,B,C各プログラムのラインナップを検討の結果 B2プログラムに変更し、S席の空席状況を確認したら条件の良い残席がなかったことからA席に変更しました 1階席のほぼ中央の右端ですが、NHKホールと違いサントリーホールはどこで聴いてもハズレが少なく、通路に面しているのでこれで良しとしました

 

         

 

昨日、東京オペラシティコンサートホールでザ・シンフォニカ第64回定期演奏会を聴きました プログラムは①ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」序曲、②同:ポルカ「クラプフェンの森で」、③ヨーゼフ・シュトラウス「鍛冶屋のポルカ」、④ヨハン・シュトラウス2世「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、⑤ヨハン・シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス「ピチカート・ポルカ」、⑥ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「芸術家の生活」、⑦シューベルト(ウェーベルン編)「6つのドイツ舞曲」、⑧ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ「雷鳴と稲妻」、⑨ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」、⑩リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」から抜粋です 指揮は1995年、第44回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝の阪哲朗です

 

     

 

全席自由です。1階22列10番、左ブロック右通路側を押さえました 会場に詰め掛けた聴衆の多くは出演者の家族・親戚・友人・知人などと思われます ステージに勢ぞろいした演奏者を眺めていた隣席のグループからも「〇〇さん、どこ?」「ほら、後ろから〇列目の左から2番目のメガネをかけている人よ」「ああ、あれが・・・」という会話が聞こえて来ます こうした光景は会場のあちこちで見られたことでしょう 誤解しないでいただきたいのですが、これは良いことだと思います アマチュア・オーケストラ特有の現象ですが、演奏する側からすれば知っている親しい人に聴いてほしいでしょうし、聴く側からも知っている人の演奏だからこそ聴きたいと思うでしょう さらに付け加えれば、今回はヨハン・シュトラウスのワルツやポルカが中心ということで、肩ひじ張らずに聴けるプログラムなのでなおさらだと思います。私のように何の関係もない聴き手にとってもリラックスして聴きたいプログラムです

オケの並びは、ヨーロッパ諸国に客演の多い阪哲朗らしく、コントラバスを左に配し、左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります

1曲目はヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」序曲です 1874年に初演された3幕もののオペレッタですが、コンサートの幕開けに相応しい景気のいい曲です 新国立オペラで観た何回かの公演の傑作シーンを思い浮かべながら聴きました

2曲目は同じくシュトラウス2世のポルカ「クラプフェンの森で」です 曲名だけでは分かりにくいのですが、カッコウの鳴き声が聴こえてきたりすると「ああ、この曲か」と思い出します。とてものどかで良い曲です

3曲目はヨーゼフ・シュトラウス「鍛冶屋のポルカ」です ヨーゼフはヨハン2世の弟です。この曲は、金庫屋さんの売り上げ達成記念の舞踏会向けに作曲されました 金槌でキンコンカンコンと金庫を作る様子を表していますが、この曲の時ばかりは打楽器奏者が注目を浴びます 金庫屋さんは売り上げを達成して大金が入り、そのお金を入れる丈夫な金庫を作ったとさ。めでたしめでたし

4曲目はヨハン・シュトラウス2世「トリッチ・トラッチ・ポルカ」です 習慣文春や収監慎重が得意なゴシップなどを早口で喋る様子が表されています。速いテンポの軽快な曲です

5曲目はヨハン・シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス合作による「ピチカート・ポルカ」です 弦楽器が弓を使わず、終始 弦を指ではじくピチカート奏法で演奏します。この当時は画期的な演奏方法だったでしょうね ピチカートによる演奏ということで言えば、チャイコフスキーの「交響曲第4番ヘ短調」の第3楽章「スケルツォ:ピッツィカート・オスティナート:アレグロ」が有名ですね。こちらは中盤で管楽器が絡んできますが

6曲目はヨハン・シュトラウス2世のワルツ「芸術家の生活」です   この曲は1867年にワルツ「美しく青きドナウ」が初演された3日後に初演されました 以前「芸術家の生涯」と呼ばれていましたが、プログラム・ノートによると、最近では「芸術家の生活」と呼ばれることが多いそうです  芸術家だって人間です。生活がかかっています

7曲目はシューベルト(ウェーベルン編)「6つのドイツ舞曲」です この曲は元々ピアノ独奏用に作曲されましたが、エステルハージ家に長い間秘蔵されていた関係で、1930年頃発掘され、1931年に出版されました その際、ウェーベルンがオーケストラ用に編曲し出版しました。演奏を聴く限り、これまでの流れの中で この曲だけが異質です その原因は明らかで、当時最先端をいくウィーン楽派のウェーベルンが編曲しているからです はっきり言って、シューベルトらしさはまったく感じません

8曲目はヨハン・シュトラウス2世のポルカ「雷鳴と稲妻」です この曲は雷鳴を大太鼓、稲妻をシンバルで表現していますが、シュトラウス2世の作品の中で最も派手な音楽でしょう この曲は喜歌劇「こうもり」第2幕の舞踏会で踊られるバレエに代えて演奏されるケースが多いようです 新国立オペラの演出はこのスタイルです この曲で思い出すのは、1986年5月のカルロス・クライバー指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団の来日公演でのアンコールです 満を持して神奈川県民ホールに出かけましたが、当日のプログラムはベートーヴェンの交響曲第4番と第7番という願ってもない楽曲でした もちろん、両曲の演奏は素晴らしかったのですが、それを上回って素晴らしかったのがアンコールに演奏されたポルカ「雷鳴と稲妻」でした この時「華麗な指揮」というのはクライバーのためにある言葉だと確信しました

プログラム前半の最後はヨーゼフ・シュトラウスのワルツ「天体の音楽」です この曲は医学生による「天体の音楽」をテーマにした舞踏会にこのワルツを提供したことから、このタイトルが付けられました ハープに導かれる序奏部は、まさに「天体の音楽」への誘いにピッタリです これからの季節、夜空を見上げながらこの曲を聴くのも風流かもしれません


     


プログラム後半はリヒャルト・シュトラウスの歌劇「ばらの騎士」から抜粋です 指揮者ロジンスキーによる編曲版など、いくつか「組曲」が作られていますが、この公演で演奏されるのは聴きどころを繋げたオリジナル版とのことです 演奏時間にして正味3時間強の3幕ものオペラを約35分に縮めて演奏するのですから、相当カットしなければなりません

特に印象に残ったのは、まず最初に、第1幕冒頭の元帥夫人の寝室の場面のホルンの咆哮です 元帥夫人とオクタヴィアンの情熱的な一夜を彷彿とさせる熱い演奏でした 次に、第2幕でばらの騎士が登場する時のファンファーレです。感動的な演奏でした そして第3幕のオクタヴィアンとゾフィーの愛の二重唱です いずれも、これまで観たオペラのシーンを想像しながら音楽を聴いていました

前半の「ヨハン・シュトラウス一家のワルツ・ポルカの部」と 後半の「リヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』抜粋の部」を比べると、聴く楽しさでは前半が、演奏内容では後半の方が良かったと思います 私がオペラ好きということもあるかもしれませんが、後半の方が各楽器が良く鳴っていたように思います

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