人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

スティーヴン・オカザキ監督 「 MIFUNE : THE LAST SAMURAI 」を観る ~ 内外の映画人が語る”世界のミフネ”の真実 ~ 黒澤明監督ファン、三船敏郎ファン必見:新文芸坐

2018年07月11日 07時26分15秒 | 日記

11日(水)。昨日、大学時代の友人K君から、久しぶりに上京するから明日(11日)飲まないか、というお誘いの電話がありました 今日は錦糸町で当ブログ読者Hさんとアイスコーヒーを飲んで、気が向いたら新日本フィルの室内楽シリーズを聴くつもりでいたのですが、K君は12日午前には帰郷してしまうというので、迷った挙句 K君と都内某所で飲むことにしました Hさんとお会いするのを楽しみにしていたのですが、いずれ いつかお会いする機会があると思うので、次のチャンスを待ちたいと思います Hさん、もし新日本フィルの篠原英和さんにお会いになったら よろしくお伝えいただければ幸いです

というわけで、わが家に来てから今日で1378日目を迎え、トランプ米大統領の個人運転手を25年以上務めたというノエル・シントロン氏が9日、トランプ一族が経営する「トランプ・オーガニゼーション」を相手取り、過去6年間で3300時間の超過労働分の賃金 約17万8千ドル(約2000万円)が支払われていないとして訴訟を起こした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      トランプ大統領一族の経営ってせこいよね  このケースも交渉で値切るんだろうな

 

         

 

昨日は、夕食に勝浦氏在住のS君が送ってくれたアジを塩焼き イカを丸焼きにして、「生野菜と生ハムのサラダ」と「マグロの山掛け」を作りました アジもイカも新鮮でとても美味しかったです

 

     

 

         

 

現在、池袋の新文芸坐では「永遠の映画スター三船敏郎~没後20年/映画デビュー70年記念上映会」を開催中です

三船敏郎というと、私などは「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」「羅生門」といった黒澤明監督の作品を思い浮かべますが、この上映会では黒澤作品以外の作品を中心に上映されます 今回上映されるのは全33作品ですが、このうち黒澤明監督による作品は「蜘蛛巣城」「酔いどれ天使」「静かなる決闘」「醜聞(スキャンダル)」の4作品のみで、あとは稲垣浩、岡本喜八、木下恵介、熊井啓ほかの監督作品です

ということで 昨日「 MIFUNE : THE  LAST  SAMURAI 」を観ました これはスティーヴン・オカザキ監督・脚本による2018年ドキュメンタリー映画(80分)です

 

     

 

この映画は、三船敏郎の息子・史郎や黒澤組のスクリプターを務めた野上照代をはじめ香川京子、司葉子、八千草薫、役所広司など三船を良く知る俳優たちから、三船の演技に魅了されたスティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシといった海外の名監督まで、三船を取り巻く映画関係者への膨大なインタビューと貴重な映像によって、サムライ映画を世界に知らしめた三船敏郎の波乱万丈の人生を紹介しています

一番驚いたのは野上照代さんの証言で、「『蜘蛛巣城』のラストで、三船さん演じる武時が次々と矢を射かけられるシーンがありますが、あれは編集じゃなくて、大学の弓道部の学生が実際に矢を射ていたんですよ 極めて危険なシーンでしたが、三船さんは自分を取り立てて成長させてくれた黒澤監督に恩義を感じて我慢して演じたんだと思います」というものです。それは怖いですよね。弓道の師範じゃなくて大学生が自分めがけて矢を射ってくるんですから この時、三船氏は本気で恐怖を感じていたようで、撮影終了後に黒澤監督に「俺を殺す気か」と怒鳴ったといいます。気持ちはよく分かります

 

     

 

また、野上さんの証言によると、黒澤監督は他の役者には事細かに演技指導をしていたのに、三船には「好きにやっていいよ」と言っていたということです 黒澤監督は三船に余計な演技指導をすると彼の潜在能力を殺すことになると感じていたのでしょう

スピルバーグ監督は「荒野の七人」(1960年・アメリカ)を観た時よりも オリジナルの「七人の侍」(1954年)を観た時の方が大きな衝撃を受けたと語っています   彼は黒澤映画から大きな影響を受け、「スターウォーズ」を製作した時、黒澤監督の「隠し砦の三悪人」(1958年)に出てくる大将・真壁六郎太に付き添う百姓コンビをモデルに C3-POとR2-D2のロボット・コンビを登場させています

 

     

 

この映画では「羅生門」「七人の侍」「蜘蛛巣城」「用心棒」「赤ひげ」など黒澤+三船コンビによる名場面が細切れで短時間ながら紹介されているほか、序盤では日本映画の創成期の無声映画も紹介されていて、「日本映画の歴史」を勉強する機会にもなります 黒澤明ファン、三船敏郎ファンには必見です

 

     

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