人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

井上道義+辻彩奈+新日本フィルでシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」、「交響曲第7番」他を聴く / 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2018」のチケットを17枚取る

2018年03月01日 07時56分27秒 | 日記

3月1日(木)。わが家に来てから今日で1247日目を迎え、トランプ米大統領の娘婿のクシュナー上級顧問を含む複数の職員が 最高機密情報を取り扱う資格を失った と米メディアが27日報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                  娘のイヴァンカ氏には資格があるのかな? そこが死角か? そこまでイワンカ?

 

   

 

昨日、夕食に「豚バラこんにゃく」「生野菜とタコのサラダ」「トマト、エノキダケ、ベーコンのスープ」を作りました 「豚バラ~」は今年2度目だと思いますが美味く出来ました

 

     

 

    

 

昨日は 5月3日~5日に東京国際フォーラムを中心に開かれる「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2018」のチケット先行発売開始日だったので、WEBサイトから購入の手配をしました   3日=5公演、4日==6公演、5日=6公演の計17公演です 会場の内訳は国際フォーラム・ホールCが最多の11公演、ホールB7が2公演、今回から新しく加わった池袋の東京芸術劇場が4公演(コンサートホール3、シアター・イースト1)です

なお、先行抽選販売は座席指定が出来ないので最初から申し込みませんでした

 

     

 

年を追うごとに「絶対これだけは聴きたい」という公演が少なくなっているのが残念ですが、それでも毎年、外せないプログラムがいくつかあります 今回は①アンヌ・ケフェレックのピアノによるバルトーク「ピアノ協奏曲第3番」(3日19時半・ホールC)、②同:スカラッティ「ソナタ」ほか(3日10時・ホールB7、5日10時・芸劇シアターイースト。両公演は同日プログラムだが両方取ってしまった)、③エル・バシャのピアノによるプロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」(3日14時・芸劇コンサートホール)、④クニャーゼフ+ベレゾフスキーによるラフマニノフ「チェロ・ソナタ」(4日17:15・ホールB7)、⑤アレーナ・バーエワによるコルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲」(4日19:15・ホールC)、⑥井上道義+新日本フィルによる伊福部昭「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」(5日12:15・ホールC)、⑦本名徹次+東京シティ・フィルによる貴志康一:交響曲「仏陀」(5日18:15・ホールC)です

 

    

 

昨夕、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートを聴きました これは「2018都民芸術フェスティバル」参加公演です。プログラムはオール・シベリウスで①交響詩「フィンランディア」、②ヴァイオリン協奏曲ニ短調、③組曲「レミンカイネン」より「トゥオネラの白鳥」、④交響曲第7番ハ長調です ②のヴァイオリン独奏は辻彩奈、指揮は井上道義です

 

     

 

オケがスタンバイします。弦の配置はいつも通り左サイドにヴァイオリン・セクションを集めています コンマスは豊嶋泰嗣氏です。いつものように第2ヴァイオリンの篠原英和氏と松崎千鶴さんを確認。今回は同じ楽譜を見ての演奏です

1曲目は交響詩「フィンランディア」です この曲は1900年(作曲者35歳)に作曲されました。当時ロシアの支配下にあったフィンランド国民に勇気を与えたという意味で重要な作品です 指揮者・井上道義氏が登場しますが、指揮台を使いません また、この曲はタクトなしで指揮をするようです。曲の冒頭はブラスと低弦による重苦しい雰囲気の響きが会場を満たします。井上氏はかなり遅いテンポを維持し、重心の低い演奏を求めます 途中から「勝利の歌」とでも言うべき力強い曲想に転化し、ドラマティックなフィナーレを迎えます。いつ聴いても感動的な音楽です

2曲目は「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」です この曲は、ベルリンで出会ったヴァイオリニストのヴィリー・ブルメスターの演奏に刺激を受けて1903年(作曲者38歳)に作曲、翌04年に初演された作品ですが、シベリウスは作品に満足できず 改訂を行い、1905年10月に改訂版が初演されました   この曲は第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ・ディ・モルト」、第3楽章「アレグロ・マ・ノン・タント」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏を務める辻彩奈さんがブルーの衣装で登場、スタンバイします   彼女は1997年岐阜県生まれで、2016年のモントリオール国際ヴァイオリンコンクールにおいて18歳で優勝しています

井上氏が今度はタクトを持って登場、さっそく第1楽章に入ります 曲想としては、幼少時からヴァイオリンに親しみ、ウィーン・フィルのオーディションを受けたほどヴァイオリンに入れ込んでいたシベリウスらしく技巧的かつ抒情的です 辻さんの演奏は、没個性の平均点の演奏が多い中で、強い主張を感じさせる個性的な演奏です 音がとても綺麗でしかも芯があるので、彼女のプロフィールを見たら使用楽器は1748年製ガダニーニとのことでした バックを務めたオケの中では、オーボエ首席の古部賢一の演奏が際立っていました また、第2楽章では チェロ、コントラバスの重心の低い演奏がソロ・ヴァイオリンをしっかり支えていました

 

     

 

休憩後のプログラム後半の最初は組曲「レミンカイネン」より「トゥオネラの白鳥」です この曲はフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」の中の「レミンカイネン神話」に基づいて1896年に作曲された「組曲」の第2曲に当たります。あの世であるトゥオネラの川面に浮かぶ白鳥を描いているとされています

イングリッシュホルンの森明子さんが指揮者とともに登場し、さっそく演奏に入ります 森さんの演奏は静謐な雰囲気を醸し出し、静かな感動を呼び起こします。短いながら素晴らしい作品です

最後の曲は「交響曲第7番ハ長調」です この曲は1924年(作曲者59歳)に完成された最後の交響曲です 初演時には「交響的幻想曲」として発表されましたが、1925年の出版時に「交響曲第7番」となりました。単一楽章形式で書かれているのは「幻想曲」として発想されたからだと推測されます 単一楽章とは言え、「アダージョ」⇒「ヴィヴァーチェッシモ」⇒「アレグロ・モルト・モデラート」⇒「ヴィヴァーチェ」の4部構成で成り立っています 

オーケストラの演奏を聴く限り、まさにシベリウスが当初考えていたような「幻想曲」と呼ぶのが相応しい曲想で、曲の転換の局面ではトロンボーンのソロが重要なテーマを吹きます このトロンボーンが素晴らしいパフォーマンス見せました この曲は第6番までの交響曲とは全体的な印象がまったく異なるので、全体像を把握するのが難しい曲だと思いました

井上氏+新日本フィルは、アンコールにシベリウスの「カレリア組曲」から第3曲「アラ・マルチャ(行進曲風に)」を溌剌と演奏、コンサートを締めくくりました

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