人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

クァルテット・エクセルシオでモーツアルト「弦楽四重奏曲第22番K.589」、「歌劇”フィガロの結婚”」(弦楽四重奏版)他を聴く~名アリアの数々が楽しい!

2018年03月12日 07時48分57秒 | 日記

12日(月)。わが家に来てから今日で1258日目を迎え、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩労働党委員長との首脳会談を受け入れたことについて、ホアキン・カストロ下院議員が、空席の韓国大使や北朝鮮問題の特別代表を速やかに決めるべきだと忠告し、「トランプ氏は自称している『ディールの技術』を使うより、国務省などの政府の専門家の意見を聞くべきだと主張した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

        今やアメリカにとって最大のリスクは あらゆる局面で トランプ大統領じゃね?

 

        

 

昨日、晴海の第一生命ホールでクァルテット・エクセルシオ「アラウンド・モーツアルトvol.3」を聴きました プログラムは①フンメル「弦楽四重奏曲第2番ト長調」~第1楽章、②モーツアルト「弦楽四重奏曲第22番変ロ長調K.589”プロイセン王第2番”」、③同:歌劇「フィガロの結婚K.492」(弦楽四重奏版)です

 

     

 

自席は1階7列12番、左ブロック右通路側です。会場は1階席の6~7割くらい入っているでしょうか

第1ヴァイオリン=西野ゆか、第2ヴァイオリン=山田百子、ヴィオラ=吉田有紀子、チェロ=大友肇といういつものメンバーが入場します。女性陣は赤・オレンジ系の衣装で統一しています

1曲目はヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)の「弦楽四重奏曲第2番」から第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」です  フンメルは8歳の時にモーツアルト(1756-1791)に認められ、「フィガロの結婚」初演の年=1786年から翌87年にかけてモーツアルト邸に住み込みでクラヴィーアを学んだという羨ましい作曲家です

4人の演奏で聴く限り、明るく端正なメロディーはモーツアルトよりもハイドンに曲想が近いような気がしました

2曲目は、モーツアルト「弦楽四重奏曲第22番変ロ長調K.589」です この曲はモーツアルトが1789年にベルリンへ赴いた時にプロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世と謁見した機会に作曲された3曲の弦楽四重奏曲(「プロイセン王第1番~第3番」)の1曲です 国王からの委嘱によって書いたのか、自発的に書いたのかは不明です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「メヌエット:モデラート」、第4楽章「アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります

4人が再登場し第1楽章に入ります。冒頭のメロディーは、まるでそよ風が吹いてきたような爽やかさを感じます 西野ゆかさんを中心に美しい演奏が続きます。チェロがかなり目立って活躍する場面が多いのは、素人ながらチェロを嗜んだ国王を意識して書いたことが窺えます 大友氏のチェロはいつ聴いても明るく明快で大好きです 第2楽章では冒頭からチェロが美しいメロディーを奏で、ヴァイオリン、ヴィオラと絡みますが、アンサンブルの極致です 最後まで聴き終わって思うのは、生きてモーツアルトが聴けるということは何と幸せなことか、ということです それは4人のアンサンブルが素晴らしいからこそ可能なのだと思います

 

     

 

休憩後のプログラム後半は、モーツアルトの歌劇「フィガロの結婚K.492」を弦楽四重奏曲用に編曲した版による演奏です 「フィガロの結婚」はモーツアルトが30歳の時の1786年にウィーンで初演されましたが、当時、オペラを聴ける人は極めて少数で、「テレビもねぇ、ラジオもねぇ、CDもDVDもiPodもねぇ、おらこんな村イヤだ―」という状況の中で、小編成向けに編曲された楽譜が作られ、オペラの普及に役立ったのでした

大友氏がモーツアルト時代の銀髪のカツラをかぶって登場すると、会場のそこかしこから笑いが起こりました 前半は第1ヴァイオリンの西野ゆかさんがリーダーでしたが、後半は大友氏がヘッドを務めるということでしょうか 見てたら酔っぱらっちゃったぁ、ウィ~ッグ

演奏されるのは、全4幕の中の「序曲」から第29曲「フィナーレ”皆の者、みんな、武器を取れ、武器を”」までのうち主だったアリアや重唱などですが、いかにモーツアルトが1曲のオペラの中で数多くの名旋律を残したかが良く分かります 演奏を聴きながら、それぞれの場面を思い浮かべていました 第1幕のスザンナとマルチェリーナが道を譲り合う二重唱「お仕えさせてくださいませ、まばゆい奥さま」や、第3幕のアルマヴィーヴァ伯爵とスザンナの二重唱「ひどいぞ、どうしてこんなに焦らせるんだ」などは、聴きながらニヤニヤしてしまいました

一方、第2幕冒頭の伯爵夫人のカヴァティーナ「愛の神様、慰めをお授けください」は、ヴァイオリンを中心とするアンサンブルの美しさに聴き惚れてしまいました

とにかく楽しい演奏でした こういう企画はもっとやってほしいと思います。次は「コジ・ファン・トゥッテ」の弦楽四重奏版はどうでしょうか

コメント
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