17日(土)。わが家に来てから今日で1263日目を迎え、米紙ワシントン・ポストが15日、トランプ大統領がマクマスター大統領補佐官を交代させる方針を固めたと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
政府要人で首になるのはこれで何人目? そもそもなぜ選任したのかが問題だな
昨日、夕食に「スペアリブ」と「生野菜とタコのサラダ」「エノキダケとチンゲン菜のスープ」を作りました 骨付き肉は1本140グラムありますが、1時間半煮込んだので何とか味が浸み込みました
昨夕、サントリーホールで読売日響第576回定期演奏会を聴きました プログラムは①モーツアルト(ブゾーニ編):歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲、②ブゾーニ「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」、③リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語り」です
②のヴァイオリン独奏はルノー・カプソン、指揮はステファン・ブル二エです
指揮は 当初予定されていたヘンリク・ナナシが急病のため来日できなくなったため、急きょ1964年スイス生まれで ドイツを中心に活躍しているステファン・ブル二エ氏に変更となりました
オケはいつもの読響の並びで、左サイドにヴァイオリン・セクションを集めています コンサートマスターは特別客員コンマスの日下紗矢子さん
その隣は長原幸太コンマス、ヴィオラ首席は鈴木康治、柳瀬省太、チェロはソロの遠藤真理 と揃っているのに第2ヴァイオリン首席の瀧村依里さんの姿がないのは寂しいところです
1曲目はモーツアルト(ブゾーニ編)歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲です 1787年にプラハで初演されたこのオペラの序曲は、モーツアルトがお酒を飲んでコンスタンツェとおしゃべりしながら一晩で書き上げたと言われています
通常は、静かに終結して そのまま第1幕に入るため、やや中途半端な感じで終わってしまいます
ブゾーニ(1866-1924)はドン・ジョバン二が地獄に堕ちた後、残された人たちが各自の想いを歌うフィナーレの六重唱のメロディーなどを取り入れて、軽快に終わるように編曲しました
私はこのバージョンで聴くのは初めてでしたが、それなりに説得力があり 楽しむことができました
2曲目はブゾーニ「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」です この曲は1896年から翌97年にかけて、親友でライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンマスを務めたヘンリ・ペトリのために作曲された単一楽章の作品です
1976年フランス生まれのルノー・カプソンが登場しスタンバイします 若干お腹の出過ぎたステファン・ブル二エの指揮で曲が開始され、スマートなカプソンのヴァイオリンが入ってきますが、最初にその音に接した瞬間から「ああ、フランスだ
」と思いました。イタリア生まれのドイツの作曲家ブゾーニの作品ですが、カプソンのヴァイオリンから出てくる音はフランスそのものです
作品は超絶技巧の難曲ですが、カプソンはモノともしないでクリアしていきます
会場いっぱいの拍手とブラボーに、カプソンはグルック(クライスラー/カプソン編)歌劇「オルフェオとアウリディーチェ」から「精霊の踊り」を極度の集中力で演奏、聴衆のクールダウンを図りました
休憩後のプログラム後半はリヒャルト・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」です この曲はシR.シュトラウス(1864-1949)が1896年に完成した管弦楽曲です
ドイツの哲学者ニーチェの同名の著作から着想を得て作曲しましたが、彼の哲学を音楽で表そうとしたものではなく、ニーチェという天才を讃えるものとして作曲したのでした
「序奏」と8つの部分(「世界の背後を説く者について」「大いなる憧れについて」「歓喜と情熱について」「埋葬の歌」「科学について」「病から回復に向かう者」「舞踏の歌」「さすらい人の夜の歌」)から成ります
オケが拡大しフル・オーケストラ態勢になります ステファン・ブル二エが再登場し、さっそく演奏に入ります。「序奏」は1968年スタンリー・キューブリック制作映画「2001年宇宙の旅」で使われ、大きな話題を呼びました
トランペットによって演奏されるモティーフとティンパニの連打、パイプオルガンの音の風圧はまさに宇宙的な広がりを感じさせます
ただ、この曲の不幸な点は「序奏」だけが有名で、あとがどうなっているか、普通の人たちは興味がないことです
しかし、注意深く耳を傾けると、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラによる魅力的なソロが聴かれたり、管楽器が美しいメロディーを奏でたりと、変化に富んだ興味深い作品であることが分かります
今回のブリニエ氏への指揮者変更は、読響から迫力あるボリューム感たっぷりの音を引き出した点で成功だったと思いますが、ブル二エ氏自身はもっとダイエットした方が良いと思います 小さな親切 大きなお世話 と言われそうですが