人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

児玉清著「人生とは勇気」を読む

2014年11月24日 09時37分13秒 | 日記

24日(月・祝)。わが家に来てから58日目を迎えたおちゃめなモコタロです 

 

          

           かくれんぼしてたんだけど 見つかってしまった~

 

  閑話休題   

        

昨夕、巣鴨駅ジ・アトレ5階のピザ・レストラン0で息子のお誕生会を開きました。この店のピザは私も子供たちも大好物です イタリア・ワインで乾杯して23歳の誕生日を祝いました 

 

          

 

          

 

          

 

          

 

          

 

ケーキは本当の誕生日の26日に買って食べることにしました 

 

  も一度、閑話休題  

 

先日、来年の「新聞手帳」が手に入ったので、さっそくコンサートの日程を書き入れました 2015年はすでに53のコンサートの予定が入っています このうち、日時が重なっているのが2組、同じ日に2つ連続でコンサートがあるのが2組あります。日時が重なっているのは①5月23日(土)午後2時からと②7月11日(土)午後2時からの時間帯で、両方とも東響オペラシティシリーズ定期公演と新日本フィルのトリフォニーシリーズ定期公演とがバッティングしています  幸い新日本フィルの方は前日・金曜日の公演との振り替えができるので、さっそく新日本フィル・チケットボックスに手配をお願いしました。毎年のことながらヒヤヒヤものです

 

  さらに、閑話休題  

 

児玉清著「人生とは勇気」(集英社文庫)を読み終わりました 児玉清さんは1934年東京生まれ。学習院大学を卒業。東宝ニューフェース13期生、映画やテレビドラマで活躍する一方、テレビ番組では長寿番組「アタック25」やNHK-BS「週刊ブックレビュー」などで司会を務めました。2011年に彼の逝去のニュースに接した時はショックでした

 

          

 

私が児玉清さんをすごい!と思ったのは「週刊ブックレビュー」で司会をされていた時のことです。毎週日曜日のこの番組を楽しみにしていましたが、特に児玉さんが司会をされる会は、普段怖そうな顔をしているのに、本の話になると目を輝かせて熱く語るその姿が目に焼き付いています 番組で「司会者の書斎拝見」のような特集を組んだことがあり、児玉さんの書斎も紹介されましたが、国内の書籍はもちろんのこと、まだ日本語に翻訳されていない分厚いハードカバーが何冊も並べられていたのには心底驚きました ディック・フランシス、ジョン・グリシャム、ネルソン・デミルといった人たちの作品ですが、本の中で次のように書いています

「原語で読むには苦渋して読みますが、むしろとても頭のいい作家はむずかしいことを書かないんですね。スパッと表現してくれる」

そして次のように続けます

「そのように自分の心の中にある言葉を探り出して、思っていることを的確な言葉で表現できたら、本当にすごいだろうと思います 日常の会話でももちろんそれをやっているわけですが、深度が違う。過剰な形容詞を使わないで、すっと端的に、きれいに表現できるというのはすごいこと そういう言葉の使い手にならなければいけないという気はします。僕が本をたくさん読んでいることで何を得ているかというと、それですよ。いい文章は、知らぬまに自分の中の何かを研ぎ澄ましてくれますから

児玉さんのおっしゃるとおりです。しかし現実には「思っていることを的確な言葉で表現する」ことがいかに難しいか、ということを痛感しながらブログを書いている自分がいます

この本は、第1章がインタビューから取った「きらめく言葉の花束」、第2章がエッセイ「祈りの旅路」となっています 第2章の中で、児玉さんは「祈りの旅路」の意味について次のように書いています

「人生を振り返る形で書き始めたこのエッセイに、『祈りの旅路』とタイトルをつけたのも、まったく予断を許さないといった展開の中で人生を生きてきたこともあるが、なによりも娘の死があったからだ どこで何が起こるのか分からない・・・・・暫しの間、”神も仏もあるものか”と、宙に向かって呪いの言葉を吐いたものだ。しかし、その心がいつしか、”さよならだけが人生だ”と言う言葉に収斂されていった。このとき自然のかたちで心に浮かんだ言葉が『祈り』であった」

この本を読むまで、娘さんの死をまったく知りませんでした さぞかし辛い思いをされたのだろうと思います。そして、ひたすら”祈って”いたのだと思います。そして2011年には児玉さん自身が向こうの世界に旅立たれて行かれたのです この本を読んでいる最中、何度も「週刊ブックレビュー」で本について熱く語っていた児玉さんの眼差しが浮かんできました

コメント
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