人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

旅立ちのBGM~湊かなえさんのエッセイを読んで思うこと

2014年11月26日 07時22分39秒 | 日記

26日(水)。わが家に来てから60日目を迎えたモコタロです 

 

          

          どうだい凛々しいだろう! 男一匹(?)モコタロってか

 

  閑話休題  

 

昨日の日経夕刊らいふ面のコラム「プロムナード」に、「告白」でお馴染みの作家・湊かなえさんが『旅立ちのBGM』というテーマでエッセイを書いています。超訳すると

「実家に帰った時、近所の葬祭会館では出棺の際に、故人が生前好きだった曲を流してくれることを知った 両親はまだ元気だが、妹と相談して早めに準備しておくことにした。父はカラオケでよく歌っていた北島三郎の『風雪ながれ旅』、母は寝る前によく聞いていた加藤登紀子の『百万本のバラ』ということで一致した 両親に会って、そのことは話さず『出棺の時の曲は何が良いか?』と尋ねると、2人とも、私たちが想像していなかった曲名を挙げた。若かりし時に胸をときめかせた映画のテーマ曲、両親との思い出の歌。父は生まれた時から父親ではなく、母は生まれた時から母親ではなかったのだという、当たり前のことに気付かされた さて、自分の場合は何がいいんだろう。歌謡曲なら、大切な仲間たちと肩を組んで何度も歌った中島みゆきの『時代』がいい 洋楽なら、トンガで過ごした2年間、毎日のようにラジオから流れていた、アバの『ダンシング・クィーン』が思い浮かぶが、葬儀にの参列者から、何でこの曲なんだろう?と疑問を持たれている間に車が出てしまう状態になりかねない 『屋根の上のバイオリン弾き』の『サンライズ・サンセット』をTSUKEMENが演奏したものなら最高の旅立ちになると思う。すぐには決まらないが、、曲は何でもいいので、大切な人たちに笑顔で見送られるような人生を送れるといいなと思う

この中に「トンガで過ごした2年間」という記述がありますが、これは彼女が青年海外協力隊の隊員としてトンガに派遣されていたことを指しています

さて、これを読んで自分の場合はどうだろうか、と考えてみました。作曲家で言えばモーツアルトかマーラーかどちらかになるだろうな、と思います モーツアルトは唯一無二の天才で、私がクラシック音楽の道に入るきっかけとなった作曲家です 一方、マーラーは喜怒哀楽すべてを包含した宇宙的なスケールの音楽家で、人生の辛い時に聴いて助けられました

まず、モーツアルト。ピアノ協奏曲第23番。クラリネット協奏曲。交響曲第39番。グラン・パルティータ。ポストホルン・セレナーデ。ピアノ・ソナタ第15番。歌劇「フィガロの結婚」・・・・・・挙げていったらキリがありません

次にマーラー。交響曲第3番。同第5番。同第1番。同第6番。同第2番。同第4番。同第9番。同第7番。同第8番。四重奏曲断章。大地の歌・・・・・・こちらはどうしても交響曲が中心になってしまいます。どの曲もアダージョ楽章は最高です

この際だからモーツアルトとマーラーの聴きどころを集めたコンピレーション・アルバムを作って、それを流すのが理想かも知れないと思いますが、葬儀の参列者から「いったい、いつになったら葬儀が終わるんだい?」と言われそうです

しかし、冷静になって考えれば「旅立ちのBGM」は、当の本人は聴けないのだから、湊かなえさんの言われるように「何の曲でもいいので、大切な人たちに笑顔で見送られるような人生を送れるといい」と思います。さて、あなたの「旅立ちのBGM」は何でしょうか

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