2日(日)。わが家に来てから36日目を迎えたモコタロです 昨日から明日までの予定で娘が北海道旅行に出かけてしまったので、大学生の息子がモコタロのお世話をすることになり、金曜の夜「モコタロお世話引き継ぎ式」を執り行っていました
散歩に出たら上から壁が落ちてきた・・・助けてくれぇ!
閑話休題
昨日午後4時から、よみうり大手町ホールで「モーツアルトハウス・ウィーン in ジャパン2014」第2公演を聴きました プログラムは①モーツアルト「ピアノ・ソナタ第11番K.331」、②「同ヴァイオリン・ソナタK.301」、③ベルク「ピアノ・ソナタ作品1」、④クライスラー「美しきロスマリン」、⑤同「愛の悲しみ」、⑥「愛の喜び」、⑦ブラームス「ハンガリー舞曲第1番ト短調」、⑧同「同第17番嬰ヘ短調」で、演奏はヴァイオリン=三浦文彰、ピアノ=菊池洋子です
入口で配布されたプログラムは、他のコンサート会場で配られていたチラシと同じものです 曲名と演奏者名は掲載されてますが、曲目解説がありません よみうり大手町ホールは今回が3回目ですが、そのすべてがプログラムに曲目解説がありませんでした。過去のコンサートを振り返ってみると、進行役がいて曲目を解説していました。つまり、プログラムに解説を載せる代わりに進行役が解説するという訳です
自席は10列5番、左ブロック右通路側席です。会場は8~9割方埋まっている感じです 今回のコンサートの企画監督者であるソプラノ歌手の中嶋彰子が進行役を務めます 黒のシックなドレスの中嶋がステージに現われ、最初の演奏者・菊池洋子について解説します
「現在ドイツに在住で、2002年のモーツアルトコンクールで優勝されました モーツアルトの他では、ブラームスやショパンがお好きだそうです」
菊池洋子が黒を基調としたドレスで登場、モーツアルトの「ピアノ・ソナタ第11番イ長調”トルコ行進曲付き”K.331」の演奏に入ります 全体を通して、左手の使い方が独特だと思いました。演奏後、中嶋がインタビューで「オタマジャクシがたくさんあって、それを暗譜で演奏するのですから、さぞかし頭が良いのだろうと思いますが、どうでしょうか?」と訊くと、菊池は「4歳の時から弾いているので、慣れだと思います」と謙遜していました
次にヴァイオリンの三浦文彰が菊池洋子とともに登場、「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第25番ト長調K.301」を演奏します 中嶋彰子が「この曲はモーツアルトが22歳の時に作曲した自信に満ちた曲です」と紹介しましたが、まさに明るく足取りが軽やかな音楽です
休憩後は最初にベルクの「ピアノ・ソナタ作品1」が演奏されます。中嶋のインタビューに菊池が「この曲を弾くのは初めてです。この演奏会のために練習しました」と答えると、中嶋は「それではお願いします」と言って舞台袖に引っ込んでしまいました 聴く側からすると、いったいベルクの「ピアノ・ソナタ作品1」とはどういう曲なのか解説してほしいところです。作品1というからにはベルクが作曲した初めての曲ではないか、とか想像はできますが、それが音楽史の中でどういう意味を持っているのかなど解説して欲しかったと思います おそらく演奏する側の菊池も曲について話したかったのではないかと思います。同じ進行役でもプロのアナウンサー等であればそうしたでしょうが、中嶋彰子ほどの大ベテラン歌手になると、いつでも自分が”主役”でしょうから、相手に十分な気を使って”人を引き立てる”ことに慣れていないのかも知れません 菊地は楽譜を前にして弾きます。ベルクとかシェーンベルクとかは、どこがいいのかサッパリ分からないのですが、この曲に関しては何故か良い曲だと思いました
次に、再度菊池と三浦が揃って登場、クライスラーの小品を演奏しました。軽く「美しきロスマリン」から入って、一転悲しみを湛えた「愛の悲しみ」に移り、元気溌剌な「愛の喜び」で締めました 二人は曲想が違う3曲を見事に弾き分けました
インタビューで「ヴァイオリンってどのくらいするんですか」と訊かれ、三浦は「ストラディヴァリウスなどは3~4億円と言われています。私の使用しているのはガダニー二で、『Coco一番』というカレーチェーンの社長さんから借り受けているヴァイオリンです」と答えていました なるほど、ここ一番のところで華麗な音色が会場を支配する訳ですね
そしてブラームスの「ハンガリー舞曲第1番」と「同第17番」を民族色豊かに演奏しました。演奏後、3人揃って登場したと思ったら、中嶋が「アンコールですよね」と言い、拍手の中、2人は多分ウィーンにゆかりのある作曲家(?)の曲を演奏しました ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートで聴いたような気がしますが、曲名は分かりません 次に中嶋が二人の伴奏でリヒャルト・シュトラウスの「モルゲン」を情緒たっぷりに歌い上げました
ところで、会場の隣の部屋でモーツアルトが会員だったフリーメーソンの関連資料が展示されていたのですが、中嶋彰子がオペラへの勧誘を語ったインタビュー記事が載っている「Brillant」秋号が無料で配布されていました この雑誌のターゲットは「50代、60代の女性」のようです。ほかに歌舞伎の楽しみ方なども載っていて面白そうです。定価980円とあります。徳した気分です
今日も同じシリーズの第4公演「ガラ・コンサート」を聴きに行きます