goo blog サービス終了のお知らせ 

ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ぬすまれたパンダのひみつ』

2006-12-14 05:12:39 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『名たんていカメラちゃん・ぬすまれたパンダのひみつ』
神鳥 統夫(著),  垂石 真子(画)

あれ?作者の名前から「ディビッド・アドラー」が、抜けています。
これは、どういうことなんでしょう?今まで、共著だったのかしら?
とにもかくにも、作者が神鳥氏だけになり、内容が一変してしまいました。
もう一人のカメラちゃんが登場するのです。

名前は、さやか。日本人の女の子です。
舞台を日本に移し、見たものを瞬時に覚えてしまうという力の持ち主、二人のカメラちゃん(ジェニファーとさやか)の推理が冴えるのですが・・・・・
二人のカメラちゃんが、お互いに意見を出し合って推理していく物語運びは、それはそれで面白いのですが、息子は、とにかく気に入りません。
最初から、ずっとブーイング
「どうして、エリックが出てこないんだよ!」

カメラちゃんの親友エリックは、1巻から、ずっとカメラちゃんと一緒に事件に挑んできました。もちろん、なんの力も持っていないエリックは、推理には、何の役にもたたなかったし、「もうやめようよ~」と、弱気発言ばかりで頼りなかったのですが、とても良いコンビだったのです。

いつでも一緒だったエリックを差し置いて、引越してきた「さやか」が、カメラちゃんの相棒の座に納まっていることが、息子には、どうにも納得いかないらしく・・・
「エリックが出てこないから、つまらない!」と言い出してしまいました。
仕舞いには
「物語ってやつは、ドジな奴がいるから、おもしろいんじゃないか!」
と、推理小説論にまで発展。

でもね・・・息子くん、なかなか言うじゃない~と感心していたら、続いた言葉が、
「(クレヨン)しんちゃんに、風間くんが必要なのと同じことだよ!」
だって。
そうきたか~。さあ、調子にのって話し出す息子。
「お笑いコンビだってね、ボケとツッコミがいるから面白いんだよ。わかってない。」
わかりました、わかりましたからっ え~と・・・続き読んで良いでしょうか?

とにかく、ものすごく!悔しかったとみえます。
でも、その気持ち、わかるなあ。カメラちゃんの良いところは、そのままなのに・・・相棒が変わってしまっただけで、全く違う話のようになってしまうんだもの。
そんな訳で・・・・・雑念が邪魔をして、素直に楽しめなかった一冊でした。
こんなことって、あるのね・・・。ちょっとビックリ


『そんなわけで名探偵』

2006-12-13 08:00:31 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『そんなわけで名探偵』
杉山 亮(著) 中川 大輔

ミルキー杉山も、この一冊でオシマイ。
さあ、最後の一冊だもの。絶対に犯人を当てないとね!
かなり意気込んで読み始めました・・・・・が、一話目は全く判らず
気を取り直して、二話目に進みます。しかし・・・
ああ!なんてことでしょう。よ~し!最後の事件こそ、当ててみせるぞ!

最後の事件は、宝石店から奪われた宝石が、どこに隠されているのか?を推理します。どうやら、暗号文を解くことで、問題は解決するらしい。
頑張れば、解けるはず!
母は、頭をひねりすぎて戸惑ってしまいましたが、息子は、ためらわずに直感で訳していきます!おお!そうかあ。
その後は、二人で声を合わせて暗号文を読んでいきました。

良かった。良かった。終わりよければ、すべてよし!
息子は「俺のおかげだよ!俺が最初に言い出したんだよ!」と、何度も繰り返していました・・・はいはい。わかってますよ。
あなたが、先に謎を解いたのです。お見事

ミルキー杉山。長い間、楽しませてくれてありがとう!
続刊を期待しています!!

『きえたサインボールのなぞ』

2006-12-11 05:51:40 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『きえたサインボールのなぞ』
ディビット・A. アドラー(著) 神鳥 統夫(翻訳) 垂石 真子(絵)

今回のカメラちゃんは、ちょっと強引。
犯人と思える人を追いかけるのですが、間違えてしまいます。
本当に、犯人じゃないの?カメラちゃんの推理がさえます。

犯人の家まで追いかけていくカメラちゃんに、息子は、興奮気味。
「俺だったら、絶対に、おまわりさんが来るまで待ってるのになあ!」
本当にそうだね。お母さんも、そうするだろうなあ。
さあ、今日からは、お待ちかね「ミルキー杉山」最後の巻です!

冬のスペシャルお話し会

2006-12-10 16:48:11 | お話し会のこと

図書館でのお話し会。今日は、いつもの「おはなしの部屋」を離れ、図書館の会議室を使っての「冬のスペシャルお話し会」です。
企画のスタートが、ちょうど妊娠初期の不安定なときと重なってしまったので、私は、いつ抜けても良いように、司会のみを担当をさせてもらいました。
あいにくの冷たい雨。お客さんが来てくれるか?心配していましたが、なんの、チラシを手に、たくさんの子どもたちが集まってくれました。よかった、よかった!

プログラムは、
1.テーブル人形劇『ふたりのあさごはん』
2.絵本『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』 間瀬なおかた・著(チャイルド本社)
3.紙芝居『しりなりべら』 渋谷 勲・脚本/福田庄助・画/松谷みよ子・監修(童心社)
4.手遊び『みみずのたいそう』
5.人形劇『はらぺこあおむし』 原作 エリック・カール
6.おしまいのうた 『ここは ここは』


『ふたりのあさごはん』
語りの台本を一人人形劇にアレンジしたもの。
リハーサルで聞いたとき、単調な繰り返しの話だったので、こういう大人数のお話会で、大丈夫だろうか?と思いましたが、やっぱり、子どもたちは、私の想像を超えていました。
新しい食べ物が、出てくるたびに、キラキラと目を輝かせています。朝寝坊をして、猫のご飯をもらうという場面では、クスクスと笑いがもれます。気づかないかなあ~と思っていたのに、ちゃんと、理解しているんだあ。すごいすごい。


『でんしゃでいこう』
図書館が購入して下さった大型絵本。
大型絵本は、元の絵本より良くない作品もありますが、この作品は、大型絵本が、ぴったり!子どもたちは、これを前に出しただけで「うわあ~!」と歓声をあげてくれます。最後の最後まで、絵本に釘付けの子どもたち。なにしろ、トンネルが本物みたいですもんね~!雪の野原で、うさぎさんを見つけてくれた子もいました。
今回、二人の読み手が、行きと帰りにわかれて読みました。それから、電車の音は、リードをとらない方が担当しました。大きな会場だったので、アクセントがついて、なかなか、良いアレンジ方法だったかも!

『しりなりべら』
昔ばなし。同じような話が、他からも、色々と出ていますが、最終的に、これを選びました。絵に勢いがあって、ユーモラスで、、、今回のような大きなおはなし会では、とても映えました。最初の場面で、早速、バックの色を指して、「あ~!ピンクだあ~!」と声をあげている子がいました(笑)。そうそう、このピンク。目にとびこむよね~。
読み手の方が、本当に素敵な声の持ち主で、もう、その声をきけただけで興奮してしまいます。娘っこのオナラの音なんて、何度も聞いている私ですら、笑い出さずにはいられません。昔語りをやらせたら、彼女にかなう者ナシという感じ。私も精進しなければ。

『手遊び・みみずのたいそう』
今回、始めてスペシャルに出演するリーダー役が、「緊張して上手く出来そうにない」と言うので、司会の私が、その場に残り、子どもの声を代弁する形でフォローしてみました。
人差し指を曲げたり伸ばしたりするだけという、いたって単純な手遊びですが、これがまた、両手でやると難しいのです。「あれ~!うまくできないよ~」「よし、今度は、うまく出来そうだ。」「がんばるぞ~!」と、合いの手を入れながら、実は、かなり真剣に取り組んでしまいました。これは、おもしろい!

『はらぺこあおむし』
お話し会の承諾を得るために、写真をとったり、長いお願い文を書いたりと、人形劇制作者は、かなり頑張って出版社と交渉したようです。
特に、ちび青虫くんの動きは、ユーモラスで可愛らしく、子どもたちの心を一瞬で惹き付けてしまいます。そして、ちょっと大きくなった青虫くんが、お腹をこわして泣いてしまう場面では、思わず笑いが。動くのは青虫くんだけ。物語は、ステージ横に座った朗読者が、絵本を朗読する形で進みます。
絵本の物語を人形劇にすることには、賛否両論ありそうですが、私は、人形劇がきっかけで、また、絵本の中に、違う魅力を発見できるんじゃないかな?と、前向きに考えることにしています。

最後のうたは、いつものお話し会で歌う「うた」。
なんと、会場から歌の大合唱!うわあ。みんな、いつも見に来てくれているんだね。ありがとう!
演じて全員が、手袋人形をはめ、歌にあわせて、一言ずつ子どもたちに語りかけます。その場、その場の即興の言葉なので、
演じている方も、となりの人形から、何が飛び出すかとハラハラドキドキ。
なんと、アンケートで、一番良かった演目が、この歌だと書いた子がいました(笑)。喜んでいいやら?悪いやら?
でも、お話し会のテーマソングのような歌なので、それだけ、好きでいてくれるんだと、素直に喜ぶことにします。

練習にも殆ど参加せず、本番の美味しいところだけを頂いてしまった感のある私ですが、参加させてもらえて、本当に良かったです。
子どもたちの笑顔には、いつも元気をもらえます!ありがとう!


『おかしなピエロのひみつ』

2006-12-09 09:46:19 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『おかしなピエロのひみつ』
ディビッド・アドラー かんどり のぶお たるいし まこ

カメラちゃんシリーズ。今回、残りを全巻借りてきました。
それにしても、この巻の完成度は高い!素直に、おもしろかったです!
残された物語は、あとわずか!楽しみに読んでいこうと思います。

おばさんに連れられて、サーカスを見に来たカメラちゃんとエリック。
ところが、大変!おばさんのお財布がなくなった!
どこかに落としたのか?それとも・・・?
サーカスの雑踏にまぎれて行われた、スリの犯行。
さあ、カメラちゃんは、この中から犯人を探し出すことができるでしょうか?


今日の3人組

2006-12-07 19:47:47 | つぶやき

毎朝、仲良く登校して行く、男の子3人組。
通学路に落ちていたものを拾っては、交番に届けるブームが去り、
(交番のおまわりさんが、違う人に代わってしまったそうで・・・つまらなくなっちゃったんだそうです)
続いて、近所の犬・ジョンにハマリました。(『いつもちこくのおとこのこ』の主人公の名前を教えている)
未だに、ジョンと遊びすぎて、遅刻ギリギリの日が多い彼らなのですが、どうやら、今日、新しい遊びを見つけ出したらしい。それは、言葉遊び。

本日、私が仕事から帰ってくると、それはそれは、楽しそうに教えてくれた。
考え出した子の名をとって「○○語」と名づけられたという、 その謎の言葉。
どんなものかと思いきや!
「ばびぶべぼ」でしか、話してはいけないんだって。
く、く、くだらない・・・

ごめんなさい。母、心の中で大爆笑しちゃいました。
そんな母を無視し、息子は、
「スゲエ難しいんだよ!」と、興奮気味に話し続けます。

「ええとね、ぶぼばろ~!(嘘だろ~!) 」
ええとね 息子くん。
「ろ」が入ってますけど・・・


『ぼくはめいたんてい (1)―きえた犬のえ』

2006-12-06 05:58:29 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『ぼくはめいたんてい (1)―きえた犬のえ』
マージョリー・W・シャーマット文 マーク・シマント絵 光吉 夏弥 やく

終わりの見えてきた探偵シリーズ。なんだか寂しいなあ~と思っていた所に、教えて頂いたのが、この本でした。わが町の図書館には置いていなかったので、隣町の図書館にて、一巻だけ借りてみることにしました。
裏表紙には、「小学初級向」とあるので、低学年から一人で読めるようです。字も大きくて読みやすそう。もちろん、我が息子は、自分で読む気はないようですが

『ぼくは、めいたんていのネートです。』
から始まって、ネートの語り口調で物語は進んでいきます。さあ、今回の事件は?
仲良しのアニーの描いた、犬のファングの絵がなくなった!絵を見たのは、ファングとロザモンドと弟のハリー。さて、絵はどこに?

探偵気取りのネートの語り(そこが、馬鹿馬鹿しくてオカシイ!)は、とにかく、リズミカル!読んでいるだけで楽しくなっちゃう!
息子の方は、聞いているだけで楽しくなっちゃう様子!
おかげで、ちょっとしたことで大笑い。その文章運びで、最初から、笑うツボを広げておいてくれている感じです。
事件そのものは、今まで読んできた探偵シリーズと違って、たいしたものじゃない(笑)のですが、それがまた、おかしくてね。とにかく、表情がゆるみっぱなしの一冊でした。
これは、早速、続巻も借りてこないとイケマセン!



『あやしいUFOのなぞ 』

2006-12-05 05:56:47 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『あやしいUFOのなぞ』
ディビッド・A・アドラー かんどり のぶお たるいし まこ

名探偵カメラちゃん再び。
今回のカメラちゃんは、公園で遭遇した「UFO」を巡る事件を追います。
いつも通りのリズミカルな物語運びで、最後まで、楽しく読むことが出来ました♪
とにかく、気軽に読めちゃうのが良いところ。
こういう小説は、大人でも、子どもでも、同じく必要だなあ~と感じます。
ムーミンや、心にずっしりくる絵本の合間には、必要不可欠な栄養?休養?かな。

『貝の火』

2006-12-04 05:44:24 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『貝の火』 宮沢賢治・作 ユノ セイイチ・

宮沢賢治の朗読家として、第二の人生をスタートさせた叔父に影響され、少しずつ、賢治を読み進めています。賢治の作品は、暗くて、難しいというイメージでしたが、叔父の朗読を聞いて、その不思議な世界の魅力にとり付かれてしまいました。
ほとんどは、自分の読書として読んでいるのですが・・・この『貝の火』は、私の所属する「お話し会のサークル」でペープサートにした作品。
小学校に訪問するグループが、学校側の「宮沢賢治を学習する前に」という要望に答えて演じることになり(息子の学校ではありません)、その練習を見せてもらったのですが、その美しさに圧倒。今回、息子と一緒に読んでみることにしました。

川で溺れていたヒバリの子を助けた、兎の子ホモイは、その勇気と善行への褒美として、『貝の火』を手に入れます。しかし、この栄光が、彼を「うぬぼれ」と「驕り」への世界へ導いてしまうのです。
最後には、狐に騙されて、モグラをイジメ、「鳥を捕る」ことに加担させられてしまうホモイ。『貝の火』を手にいれるまでは、他の小さな生き物たちと同じく、狐のイジメに耐えていたはずのホモイが、あっという間に、イジメル側に転じてしまいます。そして、善の象徴である『貝の火』は・・・。

『貝の火』さえ与えられなければ、決して、そんなオゴリの気持ちを抱かなかったであろうホモイが、なんだか、哀れですらあります。
どうして、こんな試練が与えられなくては、いけなかったんだろう?大人の私ですら、そんな、いたたまれない気持ちになりました。

風刺や教訓が見え隠れするような作品は、あまり好きではない私。けれど、賢治の作品は、なぜか、素直に感動に結びついてしまいます。なんでだろう。
賢治の深い人生観?宇宙観?宗教観?みたいなものが、心に働きかけるのかしら?それとも、その独特の文章のせいかしら?
とにかく、賢治の文章は凄いです。最初は、絵が少ないから・・・と、寝転がって聞いていた息子でしたが、読み始めると、すぐに起き上がり、まるで、深い穴に飲み込まれる様に、本をのぞきこんでいました。(字ばかりなのにね)

息子は、ホモイが、仲間に威張り始めるところから、「あ~あ。」「馬鹿だなあ。」「駄目なのに!」と声をあげて、ホモイを促していましたが、最後の最後、狐の決定的な罠に怖気ずくホモイの姿には、もう、深いため息しかつけないようでした。
そして、結末を読んだ瞬間、息子は、私が顔をあげる前に立ち上がり、自分の布団に飛び込んでしまいました。ショックだったんだろうなあ。

でもね、良く、最後のお父さんの言葉をきいてみて。実は、これからがホモイの善への道なのです。それが、息子には理解できただろうか?
ショックが大きすぎて、息子の耳には、届かなかったかもしれないなあ。
でも、全編を通して描かれる、ホモイのお父さんの大きさに、きっと、息子も、救いの気持ちを抱いてくれていると思います。私も、こんな風に、子どもを導いてあげられる親でいたいなあ。

さりげなく、でも要所で、効果的に添えられているユノセイイチさんの絵が、また、素晴らしい一冊でした。
(表紙を見たときの息子の一言は、「また、イタズラ書きみたいな絵の人だね。」だったけど それが、また、素敵な絵です


紋切り型

2006-12-02 11:28:15 | つぶやき
  昨晩は、こんなの出来ました

何が、彼の頭の中にヒラメイタのか?
息子に、突然「もみじの葉っぱを書いて」と、お願いされた。
何のことだか判らないままに、新聞のスミの余白に書いてやると、、、
折り紙を半分におり、私の書いた見本を見ながら下書き。それをハサミで切り抜いて・・・・・出来上がったのは、左右対称のもみじの葉。
それが、とても可愛らしいのです気に入った私は、栞として頂くことに♪
その栞をながめていたら・・・ふと、「紋切り型」を思い出した!

息子の愛読書『紙とおり紙』(小学館)の一番後ろに、たしか載っていたような?
以前、息子に教えてあげた時は、ちっとも興味を持たなかったのだけれど・・・そんなことを思い出しながら、息子に見せてやった。
するとまあ、目をまん丸にして興奮。
「すげえ!すげえ!」
・・・・・。前に見せたときは、ちっとも反応しなかったのにね。

あっという間に、紋切り型に、はまりました。
ゲームボーイもけん玉も放り出し、熱中しています。
そして、ネットで注文までしちゃったのです。その名も『紋切り型(雪之巻)』。
これは、お母さんからの一足早い「クリスマスプレゼント」ということに。
ああ、早く、届かないかなあ~
実は、母も楽しみです。だって、気になっている絵本屋さんのHPには、こんな素敵な画像が(→コチラ)!楽しみ。楽しみ。

『いすがにげた』

2006-12-01 16:41:56 | 息子と読んだ本のこと・絵本
『いすがにげた』
森山 京 著 ・ スズキ コージ 絵

お話し会サークルの勉強会で紹介され、すっかり気に入って借りてきた本。
その独特の絵の世界と、楽しくて、ちょっぴり切ない物語が好きです

ある日、おばあさんの家の軒先におかれた椅子が、逃げ出してしまいます。
追いかけるおばあさん!
とんだ逃走劇の後、疲れ果てたおばあさんと椅子は、並んで寝転がると、昔を思い出します。椅子が、おばあさんの家にやってきてからの人生を。

おばあさんの人生。平凡ながら、幸せな人生。
それが、なんとも温かい気持ちにさせてくれます。と、大人である私は、そこに、すっかり感動してしまうのですが・・・・・これからを生きる子どもたちは、どう感じるんだろうなあ?
息子は、何も言わずに、じっと聞いていました。

そして、読み終えたとたん、
「これって、イタズラガキ?」と、裏表紙の絵の中を指さしました。
ペンや色鉛筆?クレヨン?と思われる線が、何本もひかれている、独特の絵。
息子には、上からイタズラガキをしたように、見えたらしいのです。
「違うよ。こういう絵を描く人なんだよ。」と説明すると、最初のページから順番に、絵を見返す息子。二度目は、読みはなし。絵だけの鑑賞です。
すると、なんだか、不思議な線が一杯見えてきました!息子は、「へんなの!ここにもだ!」と、線を探しては、声をあげていました。

でもね・・・・・
「へんな絵。」
結局、最後の感想は、その一言で終わりでした
スズキコージさん、ごめんなさい。でも、とても魅了されたのだと思われます!
独特の雰囲気があるこの絵本。ああ、この本も、自分に欲しいなあ