早起き鳥 

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総轄、大英帝国の覇権

2018年01月17日 04時48分35秒 | 読書





 もう一度イギリス人になって、

世界を見渡すと、

さらにたくさんのことが見えてくる。

前記のように大英帝国は直観的な

「リム・ランド理論」に基づいて、

彼らの地図の右側に広がるユーラシア大陸を

マージナル・シーに沿って東進した。

アフリカのケープタウンまで行き、

インド洋に入りインドを制圧した。


そして、シンガポール、

香港を抑えて日本まできたのである。

またイギリスにとって途中のインドは、

最も重要かつイギリスを豊かにした植民地であり、

そのインドに早く出るためにスエズ運河も作った。


彼らは大陸沿いの大事な箇所に港を築き、

必要な物資を運ぶ港までの陸路も作り、

交易体制を整えたのである。

そして行き着いたのが、チャイナであり、日本だった。


イギリスは一方、地図の左側、

すなわち大西洋を越えて

北アメリカに植民地を築いた。

これが後にアメリカ合衆国に発展することは

周知の通りである。



   「最強兵器としての地政学」

               藤井 厳喜 著




     







 イギリス大英帝国の覇権の経過をみると

改めて世界制覇というシナリオの凄まじさを改めて思い知る

でもヨーロッパにおいて君臨するためには

それが必須だったのか

単なる帝国の野望だったのか気になるところである

それにしても制覇してきた道筋を追ってみると

日本という国はいかにも遠い最果ての極東

そしてその極東に日本という優れた統治された国があり

その上、立派な軍事力を有し有能な民族がいたとなれば

日本国制覇というのは困難を想定したに違いない


さらにイギリスは日本の明治維新にも

深く関わっていると聞いている

薩長を応援し、山縣有朋や伊藤博文ら

維新の志士たちを援助して留学を受け入れている

単に目的とする国に軍事攻撃をかけるだけでなく

深く内政にくさびを打ち込み

紛争の種を埋め込んでいく

なんとも言えない凄まじい謀略を垣間見てしまう


とは言え、日本は遠すぎる極東なるがゆに

日英同盟が成立したのかもしれない



       早起き鳥




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