早起き鳥 

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米ソは北極を挟んだ隣国

2018年01月21日 03時45分40秒 | 読書





 北極の真上から

地球を見下ろした地図がある。

これではっきり分かることは、

米ソが実は北極海を挟んだ

隣同士であるということだ。


あの冷戦時代、米ソの戦略家たちは、

この地図を見ていた。

そうしながら、お互いの

核戦略を練っていたのである。

お互いにICBM(大陸間弾道ミサイル)と

SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)

を持っていた米ソは

北極を挟んで核ミサイルで相対時していた。

相手のどこにどう飛ばすか、

相手のミサイルがどう飛んでくるのかを

日夜警戒していたのである。

つまり当時の米ソの指導者や

各戦略家たちの頭の中にあったのは

私たちが『世界」だと考えている

メルカトルの世界地図ではなかった。

彼らの頭の中にあったのは北極海を挟んで

米ソが対立する地図だったのだ。




   「最強兵器としての地政学」

               藤井 厳喜 著




     







 北極の真上から見下ろす地図を

イメージすると確かに

とても近いし対岸という感じがする。

そしてワシントンとモスクワは

アイスランドのレイキャビックを中心に一直線

確かこのレイキャビックの地で

米ソのサミットが開催された記憶がある

そしてその年にソ連では

チェルノブイリ原発の事故があったはず、

そしてそのサミットをもって

米ソ冷戦時代は実質終結することになった

この歴史的な年を再認識


それにしても米ソのサミットが

なぜ極寒のアイスランドなどで開催されるたのか

とても不思議に感じた記憶があったのだが

両国の国防に関わる人たちが見る地図では

ちょうどアイスランドが

両国の首都との中間地点だったとは

とても衝撃的で興味深い


アメリカ優位のうちに迎えた米ソ冷戦終結

ゴルバチョフをワシントンに

呼びつけてもよかったと思うけれど

それはソ連タカ派の反発を回避し

ゴルバチョフの顔を立てるべきと考えた

アメリカ側の配慮だったのだろうか・・・

それをワシントンとモスクワの中間

レイキャビックでサミットとは

なんとも粋な計らいである

いつも北極を中心とする

地図を見ている人たちにしかできない芸当である



       早起き鳥




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