早起き鳥 

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ものすごく嫌う「損すること」

2017年12月18日 03時58分08秒 | 読書





 ヒトの脳は「損すること」を

ものすごく嫌うようにできている。

そしてこのことが、

資産運用の判断を歪める大きな原因になる。

「損得の非対称性」

から投資家の典型的な行動が説明できる。


①ちょっとでも損をすると

 慌てて売ってしまう


②損失が大きくなると逆に

 売れなくなって、塩漬けにする


③さらに損が膨らむと、一発逆転を狙って

 ハイリスクな取引を好むようになる


この三つを組み合わせると

たいていはロクなことにならない



   「臆病者のための億万長者入門」
               橘   玲 著




     








 僕にも経験があるが

①の「損をすると」は

 「儲けそこなうと」という意味の方が

 わかりやすいのではないだろうか・・・

 要するに含み益が少しでも目減りすると

 すぐに利益確定をしてしまう

 そして利益確定したと同時に

 株価は上昇を始めるからムカついてしまう


②の含み損が膨らむと塩漬けしてお祈りを始める

 「せめて買値まで・・・」

 そして株価はさらに下落していくのである


③のさらに含み損が膨らむと

 今度は信用枠いっぱい使って、ナンピン買いに走る

 そして株価はさらに下落して

 買値の半分、3分の1と悲惨な状況になって

 もう耐えきれずと思うと

 追証という悲惨な通告がやってくる

 そして、一発退場の憂き目に遭遇


でも相場の神様はその投資家の思いを見透かしたように

逆に反転を始める

なぜそうなるのか、全く不思議な世界である


ならば逆に

①多少、「儲けそこなっても」キープ

②5%の含み損ならロスカット

③信用枠を使ってのナンピンは絶対しない

とやったとしても

株価はあまのじゃくに

ことごとく自分の思いとは逆に動く


ビックボーイと称される内外の機関投資家にくわえ、

百戦錬磨のトレーダー達がひしめく相場の世界に

定年退職した素人が

なけなしの退職金を手に参戦しても

それはカモにされるだけの世界であること

肝に命じておかねば・・・


       早起き鳥




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