継之助が少人数で
藩主とともに京坂に行ったのは
ひとつは徳川家への形式的義理だてであり、
ひとつは風雲の中にとびこんで
風雲の実体を偵察するためであった。
そのために少人数で出発し、
現地の戦争にも巻き込まれぬようにした。
じつにきわどい芸であった。
と継之助はいう。
「峠」 著 司馬 遼太郎
少人数で出かけて行っても、
天下がどうなるモノでもなく、
徳川への義理だても、
新政府への印象も果たしてどうだろうか?
決して良い結果を生むとは思えず、
まして長岡藩のトップが出かけているわけで
そのリスクは大きい。
常識的には忍びの者が偵察に行くか、
根回し程度に使いの者をやるかであろうが、
トップやナンバー2が率先して行動にうつし、
自分の目で風雲の実体を偵察することが
じつに痛快、見事である。
そんな行動力、トップの足運びを見習いたい。
早起き鳥
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