質屋といえども
江戸っ子であるはずだが、
そのまえに人間だ。
女房も子もあるだろうし、
とにかく生きて生活している。
かれらが蔵止めをして
金銀を人に渡さないのは
生きるためだ。
世の中はそういうことで
動いていることを
知らねばならない。
「峠」 著 司馬 遼太郎
質屋の蔵に眠る金銀財宝、
この金銀を世のため人のために使う
それはちょっと考えにくい、
質屋の蔵止めとは
貸し倒れを防ぐためにも
休業して完全に金銀の流出を
停止させることだろう。
今で言う金融業なら、
許されないのかもしれないだろうが、
こっそりと高利でやる
小金持ちが居ないとともかぎらない。
とはいえ、デリバティブとか
グローバルとかいう言葉が使われる
今日の金融、複雑すぎて
まるで理解ができないけれど、
昔はまるで現物のみ、
わかりやすいというか
蔵の大きさが財力の大きさ。
貸し倒れより、火事のほうが
怖かったにちがいない…!
早起き鳥
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