早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

一字一画、気根をこめて!

2011年04月16日 03時51分58秒 | 読書




なおも観察していると、

輪読がはじまっているというのに

この人物は書物もみず、

自分だけ勝手に習字をしている。

その文字をのぞくと、

齢の三十前後というわりには

あまり上手な字ではない。

が、一画々々、気根をこめ、

一字をまるであぶら汗を

垂らすようにして書いてゆく

あとで佐吉は、

塾の事情に詳しい先輩に、

あの人はどなたです、ときくと

…あれが越後の河合継之助だ

「峠」 著 司馬 遼太郎










江戸に到着した継之助が

身を寄せたところ

古賀塾である

蔵書豊かで図書館のようなところで

かれは居心地よく過ごす

異質な一匹オオカミ的存在

この頃の彼の暮らしは自由奔放、

思う存分、学び、楽しみながら

幸せに過ごしたにちがいない。

人生いつも勉強、

本とともに暮らす生き方が

実に素晴らしい

   早起き鳥







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