トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

愛ある離脱

2006-05-02 19:23:19 | 共依存症
アルコール依存症の話で「愛ある離脱」という言葉がある
これは本当に難しい

私は舅がアル症だと知ったとき、アル症のサイトでアル症に対する付き合い方を
勉強した

アル症の問題を尻拭いしない
アル症者が暴れたりうるさいからと変わりにお酒を買いに行かない
お酒を隠したりしない

私達はこれらの事を聞いてビックリした
今まで私達が良かれと思ってやっていたことが全て否定されてしまったからだ

本人が問題と向き合えるようにする事によって病気と認める事ができ病院と繋がれる事もあると聞いて目からウロコのような気持ちだった

私は此処で大きな間違いを犯した
本人をわざと苦しめる事によって底つきを早く迎えさせようとしたのだ

1人にして苦しめたり、病院に行かないと和解しないと脅かしたり
今のこの状況は全て舅のせいなのだと攻め立てたり
いろいろ試したけれど舅は底つきを迎える事は出来なかった

なぜ上手くいかなかったのか
それはそこに愛がなかったからだと思う
相手を苦しめ相手をコントロールする事だけに集中してしまったからだ

結局、今は絶縁という形を取っているけれど市の福祉課に頼んで、月1回位は家庭訪問をしてもらい、舅が体も心もアルコールに侵されて動けなくなった時にはその対応も用意して見守っている

舅から見たら捨てられたと思っているだろうけれど、私達は捨てたのではないと思っている。
待っているという形を取っている

「愛ある離脱」をする時どこで線を引くか
そこに愛はあるのかだと思う

夫は舅と絶縁する時「アルコールを飲んで車を運転する事は許さない」と言って
車を売り払った
酔って人を轢いてしまったら本人にとっても取り返しがつかないからだ

舅は凄く怒って暴れたけれど私達は譲らなかった
車がなければ病院通いも、買い物も困るだろう
けれど見極めれば答えは1つだった
勝手に車を売ったのは可哀想だったけれど愛はあった

最近私の夫への対応も「愛ある離脱か」と考える
借金が発覚してこの問題は夫が処理するべきと思った
最低限の情報を伝え後は弁護士との対応は夫に任せた

夫が自分の耳で聞いて、自分で動く事で自分のした事を見つめて欲しかったから
不安もある。
夫にあれこれ聞いてみたい気持ちもあるけれど全て終わって、自己開示の結果を見る事で私の確認を終了させると決めた

転職については難しい
どこまで口出しして良いか分からない
夫は20年ぶりの就職活動にかなり緊張している

20年前とは履歴書の書き方ひとつにしても全然違うらしい
いろいろ悩んでは相談してくる

たまに夫が買って来た就職情報誌を真剣に見てしまう
これは夫に合うだろうか。
こんな仕事はどうだろうかと・・・

でもそれは余計なお世話だよね
だって就職活動は夫の問題で、働くのは夫なのだから
今の所は聞かれた事だけ一緒に考えているけれど、つい言い過ぎてしまう

本人が苦しんでいる事が分かっていて知らん顔していて良いのだろうか?
どこまで本人の問題に関わるか。
とても難しい

せめて愛を持ってグチくらいは聞いてあげようかと思うがどうなんでしょうかね?



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タフラブ (中年A)
2006-05-02 22:37:13
 それは「タフラブ(強い愛)」ですね。



 アラノン(Alcoholics Anonymous of Family Group)のメンバーが好きな言葉です。



 「それは、あなたの問題、あなたの仕事です。あなたの命はあなたに返します。」といって、手を出さずに見守る愛です。



 アルコール依存症者は、周囲の人が、本人に対する一切の援助のルートを断つということをしないかぎり、自らは決して変わろうとしないんですね。



 旦那さんは、借金依存体質だから同じでしょう。



 しかし、依存症者の奥様は、ついつい口を出し、手を出してしまいがちで、というのはそれは、奥様自身の人生が空虚だからなんですよ。奥様が生きることを、生活を楽しんでいないから。



 だから、この場合、ちっこさんが、夫や子どもの世話から一時離れて、自分自身のしたいことをする、自分一人の時間を充実させることがいいのではないでしょうか。



 とはいってもね。難しいよね。



 ちっこさんは、心を許せるお友達はいないの?



 没頭できる趣味はある?



 もし、心当たりがないのならば、旦那さんどころじゃない、ちっこさんの方が問題だということになるかもしれないね。





 



 



 
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中年Aさんへ (ちっこ)
2006-05-03 21:10:05
幸い最近になってとても気の許せる友達と

趣味を持つことができました



その友達とその趣味に何時間も没頭している時があります



その趣味をしている間は全てを忘れることが出来て本当に救われます



この充実させている時間と夫と向き合っている時間とのバランスが取れるといいなあと考えています



いつもアドバイスありがとうございます
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勘違い (nao)
2006-05-05 05:58:23
『彼の為』と思っていた事が大きな間違いだったことに気付きます。

返ってエスカレートさせてしまった。



同じ過ちを繰り返さないよう、

人との距離間に考えさせられます。



ちっこさんが自分の楽しみを見つけられて

嬉しく思ってます。



愚痴ですか~。

元夫に毎日呑みながら会社の愚痴を聞かされてました。

自分の意見がなく、嫌だったとか、腹が立ったとゆうだけの内容でした。

答えが出てても言いたくなる愚痴はいいかなって思いますね。



就職活動、頑張って欲しいですね。

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naoさんへ (ちっこ)
2006-05-05 11:40:25
そうなんです。

夫のグチも愚痴っているうちに答えにたどり着くことあるじゃないですか



絶対答えにたどり着かない

グルグルグルグル周ってますね



それでも嫌と言うほど聞いてあげたら自分でも飽きるほど言ったら答えにたどり着くのかも

というか諦めがつくのかも知れませんね



自分の許容量の範囲で聞くことにしまう

体が持ちませんから

たまには聞いている振りで・・・

夫には内緒ですが・・・
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