アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、
いかがお過ごしでしょうか?
主日には、東京では35名(以上)の愛する兄弟姉妹の皆様が聖伝のミサに与るお恵みを得ました。月曜日には7名の方々が聖伝のミサに与りました。
何か私ごとで失礼します。今年の5月には入院したりしましたら、いろいろな人々が心配をして下さいました。自分自身も、入院したり、老眼になりつつあることが自覚されたり、健康に留意しなければならないことを思い知らされています。
ところで、最近、ギリシャ語・ラテン語の語源に興味があり「
骨単 --語源から覚える単語集シリーズ--」という本を見ましたが、人間の体は本当に精巧に出来ており、知れば知るほどヒトという生物のデザインはものすごいと思います。
ところで、
6月30日、クリスチャンアカデミー(東京都東久留米市)にて開催された第66回コーヒーアワーにて、心臓外科医の今中和人(いまなか・かずひと)博士が「心臓外科医が語る驚異の人体」と題して講演を行ったそうです。
今中氏は講演において、現在もなお日本の義務教育下で「進化論」が正しいかのように教えられていることに深い遺憾の意を表し、キリスト者である私たちは「進化論」が完全に誤った考え方であり、全知全能の天主が私たちのすべてを初めから創造されたお方であることを堂々と宣べ伝えていかなければならないと強調した、とのことです。
今中氏は心臓外科医となり、
心臓をはじめ人間の内部の多くの驚くべき仕組みに触れるなかで、人体は徐々に進化して形成されていったのではなく、初めからほぼ完全な機能を備えて創造されたと確信するに至ったことを講演で証ししました。
特に心臓については「心臓が送りだす血液量は一分間で5リットル、1日に換算するとペットボトル1万5千本もの血液を送り出している。心臓には軽いのに凄まじいパワーの心筋、非常に薄いが高い強度と精緻な機構を持つ弁、収縮シグナルを電光石火に伝えるが一部で絶妙に遅れ、バックアップ機能まで備わった刺激伝導系がある。似ても似つかないこれらの組織は、
もとは1つの細胞から形成され、全く別な臓器や組織とのネットワークを構築されて生まれてくる。しかも個々に極めて完成度が高い一方、個別に完成しても全く心臓は機能を果たせないので、段階的な進化ではなく、最初からすべて備わっていたと思われる。そんな可能性は、創造主がおられるという以外には考えられない。」
他の器官についても、
筋肉というものはよく考えられてついており、曲がるけど伸びない関節はないことなど、身体器官の驚くべき仕組みを説明した。そして、
なぜ肺が酸素を取り込めるのか、脳が記憶できるのか、感情はどこから来るのか、皮膚が熱いとなぜわかるのか、なぜ免疫が外敵を撃退できるのか、なぜ腎臓は不要物のみを排せつできるのか、私たちはメカニズムを理解するとわかった気になるが、それらの機能を獲得した経緯を全く知らないことや、出来過ぎた機能を無数に持っていることに気付くべきだ、と述べています。
人体の形成をもし進化論に即して考えるとすれば、「
ブドウ糖は20もの化学反応の連鎖で代謝されるが、段階的に代謝酵素を獲得したのなら、獲得前の生物は生存できなかったであろう。20種類ものアミノ酸を代謝する能力を段階的に獲得してきたのなら、片っぱしから乳児期に死亡する時代や、全員重度知的障害者だった時代などが生じてしまい、あり得ない結論に至る」。同氏によると、
観察すればするほど「人体の機能は最初から全部できなければならないことばかりで、段階的に進化してきたとは考えられない。」
人体の各器官の働きやネットワークを観察すればするほど、「どの一か所として自分のために存在している器官はなく、全体に貢献するために素晴らしい機能を果たしている。それは「互いに愛し合いなさい(ヨハネ15・12)、いっさいの物を共有にし・・(使徒行伝2・44)、互いの重荷を負い合いなさい(ガラテヤ6・2)、見よ。それは非常に良かった(創世記1・31)、あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、自分のからだをもって、神の栄光を表しなさい(Ⅰコリント6・19-20)」という聖書の御言葉が正に真実なものであることが痛感させられることを証しし、「パリサイ人は外に徴を求めたが、私たちの体内を見れば、自らの内に神が創造された創造物であるという徴を見出すことができます」、「私達を愛して下さる造り主は、私達の状況を気にかけておられ、私達の人生は意味も目的もある。(悲惨な出来事など)疑いたくなる現実は山のようにあるが、わたしたちの存在こそが聖書どおりの愛なる神の証明である」と述べました。
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ところで、地球上の生命は 20種類のアミノ酸の配列からできているのですが、「100個のアミノ酸からなる
酵素を、完全にランダムな選択の過程によって作る」その確率について、
地球の成り立ち(1) - 生命の確率というおもしろい記事がありました。
生物のからだを作るのに使われるアミノ酸は20種類だそうで、その中で、特定の機能を持つ酵素を作るためのアミノ酸の配列はすべて決まっているのだそうです。酵素とは、生命を構成する上での、基本の基本で、おにぎりで言えばお米です。
つまり、100のうち最初の1つのアミノ酸は20種類の中からひとつ選ばれます。「20分の1」の確率から正しく選ばれなければならないわけです。ふたつめも20分の1。みっつめも20分の1・・・と、100個まですべて20分の1の確率を最後まで正しく選んで構成していかなかいと、機能するための「生き物の素」というのはできないのだそうです。これは、パチンコで言うと、「大当たり確率20分の1のパチンコ100台を打って、全部1回転目に当たる」という感じです(お、なんかわかりやすいかも)。
その確率。10の130乗分の 1
この「10の130乗分の1」の確率を乗り越えても、まだやっと「ほんの小さな酵素がひとつできただけ」なのです。
そして、上の果てしない確率をくぐり抜けたとして、たとえば、小さな単細胞生物ひとつができるためにこれがどれだけ必要かというと、大体「2000個以上の酵素から生き物は構成されている」らしいのです。そして、自然発生説では、これらがすべて「偶然に起きた」としているわけです。
その確率。
最初に出た数字の「10の130乗分の1」からみると、
10の130乗分の1 × 2000
から見ると、すなわち、
10の260000乗分の1
ということになります。
ここから生命には他に様々なものが必要だと思われます。つまり、自然発生と自然の生物の化学進化というのは、「大当たり確率20分の1のパチンコ100兆台を打つことを100兆回繰り返して、全部1回転目に当たる」というような(もうここまで来ると数字は適当)話で、ここで、ふと
・・・?
と思ってしまうのです。この「超天文学的数字の確率」というのは、いくら何でもおとぎ話にもならないレベルの話なのではないだろうかと・・・。世界の科学者や生物学者の人たちは本当にこの「地球では無機物から有機物が偶然生まれたということを心底信じているのだろうか?こここに何か疑問は感じられないのだろうか??と。
「10の26000乗分の1」を何度も繰り返さなければならないような確率で生命が無機物から発生し、またそれを乗算するような確率で生物が進化してきたということは「ありえない」としか思えないのです。
私たちもそろそろ上の夢から、すなわち無機物から生命が自然とできたというような夢から「人類全員で」覚めてもいいような気もします。無機物から生命が自然とできたという可能性は一切ないと思います。
さらに上の「 10の26000乗分の1」を表示してみようかなとおもった次第です。ちなみに、これはあくまで非常に単純な構造の小さな生物が一個できる確率」だということを繰り返し書いておきます。また、当然ながら、「人為的に無機物から構成されるのではなく、ランダムにできる」ということです。下の「数字分の1」が無機物から単細胞生物のような生き物ができる確率です。
分の1。
私たちもそろそろ上の夢から、すなわち無機物から生命が自然とできたというような夢から「人類全員で」覚めてもいいような気もします。無機物から生命が自然とできたという可能性は一切ないと思います。