アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、
「ウィリアム・レヴァダ枢機卿との会見を終えたベルナール・フェレー司教様との対談」を日本語に訳してくださった方がおられますので、深く感謝しつつ愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介します。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
「ウィリアム・レヴァダ枢機卿との会見を終えたベルナール・フェレー司教様との対談」
バチカンに於けるベルナール・フェレー司教様<兄弟会総長>及び二名の総長補佐が、教理聖省長官ウィリアム・レヴァダ枢機卿と、2011年9月14日午前10時からバチカンにて行った対談が終了した際、聖ピオ十世兄弟会総長様が我々の質問にお答えになられた。
この会見はどのように行われましたか?
会見は非常に礼儀正しく誠実なものでした。と言いますのは、我々聖ピオ十世兄弟会がその誠実さにより、<双方間に>残された諸問題から逃げようとしないからです。しかも過去二年間にあった神学上の諸討論も、まさにこの精神に於いて展開されたのです。
私が去る8月15日に、第二バチカン公会議に自分たちが同意しない事実に私たちは同意していると言明した時、同時に私は、聖三位一体のそれ同様、教義に関わる問題の場合に、その<危険に晒された教義に関する>警告が第二バチカン公会議に見出されたなら、もちろん私たちもそれには同意しますと明言したかったのです。一つの文章をその文脈から切り離して考えてはいけません。私たちが行った神学的討論は、今申し上げた教義上の問題全てを真剣に深く掘り下げると共に明らかにしました。
バチカン及び兄弟会による共同公式声明は、<2011年9月14日>貴方に手渡された<和解の基本条件が提示されている>教義文書と、やはり貴方に提案された教会法上の解決策のみ発表しております。何か詳細を教えていただけますでしょうか?
この文書は教義的な前提文書<先日の記事で前書き文と訳しているもの>と呼ばれておりまして、それを徹底的に研究するために私たちに手渡されました。従いまして、この文書は内密なものであり、これ以上の事は私にも言えない事は皆さんご理解頂けますね。しかしながら、この 前提文書 という言葉は、この文書の受諾が、聖座側からの教会法による聖ピオ十世司祭兄弟会全承認に先立つ条件となっている事をまさに示しています。
この教義的な前提文書に関しまして、その内密性に触れない限りに於いてで結構なのですが、新聞に発表されている様に、信仰に関する‐そして兄弟会が完全に従う‐もの<聖伝>と、第二バチカン公会議そのものがそうあることを望んだ様な、<教義的ではなく>司牧的な公会議を指摘する事で、再び信仰を巻き添えにすることなく、批判の対象にされる事が許され得るものとの間の区別がこの序文には見出されると私たちに確認出来ますか?
この新しい区別を発表したのは単に新聞だけではなく、私はそれを個人的に別の情報筋から聞いています。早くも2005年には、聖ピオ十世兄弟会が第二バチカン公会議に反対して表明していた全ての異議を五時間に亘り説明したこの私に対して、カストゥリヨン・ホヨス枢機卿が表明しておられました:「貴方の仰った事全てに賛成だとは言えませんが、貴方が仰った事は、貴方が公教会の外にいるという事にしかならないのです。ですから破門を撤回して下さるよう教皇様にお書き下さい。」
今日私には、この客観性に対して、あの教義的な前提文書の中には侵してはならない教義的領域と、討論の対象となる司牧的領域間の鮮明な区別は見出さないと認める義務があります。これが新聞の公式発表に掲載されている事から、私に唯一つ言える事があります。それはこの序文が「第二バチカン公会議とそれ以降の教導権の公文書に見出される言い回し、もしくは特殊な諸表明に関する神学的研究並びに解説に関しては 正当な討論に完全に委ねながら、教義的諸原理と、公教会の教導権及び『教会と共に考える事』への忠誠の保証に不可欠となるカトリック教義解釈の諸基準を」含んでいるという事です。はい、これ以上でも以下でもありません。
聖ピオ十世兄弟会に提案されるかも知れない教会法上の身分<属人区と訳した事があるが、正確な訳ではない>に関してですが、これは教義的な前提文書の受諾が条件になるのでしょうか?また、ordinariate<教皇直轄司教庁又は裁治権者庁‐訳者試訳>よりも、むしろprelature<オプス・デイが持つ属人区>について我々は話しますが、これは正確でしょうか?
皆さんが連想している様にこの身分は条件付きのものでありまして、その正確な形式は後になってしか知る事が出来ませんので、依然として議論の対象となっています。
教義的な前提文書に含まれる提案への回答ですが、総長様はそれを何時頃提出するおつもりですか?
私がこの文書を検討するに必要な時間を手に入れ、聖ピオ十世兄弟会の主要な代表者たちの意見を求めましたら直ぐです。と言いますのも、同等に重要な事柄に関しまして、予め相談もせずに自分で決定を下さないと私は自分の同僚たちに約束しているからです。
ただ本会の決定は、公教会と霊魂たちの善の為に下されると私は皆さんに保証します。まだ数ヶ月継続される私たちのロザリオ十字軍は、公教会の御母であるマリアの御取次ぎを通して、かつてないほどに必要な理解と力の恩寵の獲得をこの私たちが許されるよう増強しなければなりません。(DICIn.240 du 14/09/11)
愛する兄弟姉妹の皆様、
「ウィリアム・レヴァダ枢機卿との会見を終えたベルナール・フェレー司教様との対談」を日本語に訳してくださった方がおられますので、深く感謝しつつ愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介します。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
「ウィリアム・レヴァダ枢機卿との会見を終えたベルナール・フェレー司教様との対談」
バチカンに於けるベルナール・フェレー司教様<兄弟会総長>及び二名の総長補佐が、教理聖省長官ウィリアム・レヴァダ枢機卿と、2011年9月14日午前10時からバチカンにて行った対談が終了した際、聖ピオ十世兄弟会総長様が我々の質問にお答えになられた。
この会見はどのように行われましたか?
会見は非常に礼儀正しく誠実なものでした。と言いますのは、我々聖ピオ十世兄弟会がその誠実さにより、<双方間に>残された諸問題から逃げようとしないからです。しかも過去二年間にあった神学上の諸討論も、まさにこの精神に於いて展開されたのです。
私が去る8月15日に、第二バチカン公会議に自分たちが同意しない事実に私たちは同意していると言明した時、同時に私は、聖三位一体のそれ同様、教義に関わる問題の場合に、その<危険に晒された教義に関する>警告が第二バチカン公会議に見出されたなら、もちろん私たちもそれには同意しますと明言したかったのです。一つの文章をその文脈から切り離して考えてはいけません。私たちが行った神学的討論は、今申し上げた教義上の問題全てを真剣に深く掘り下げると共に明らかにしました。
バチカン及び兄弟会による共同公式声明は、<2011年9月14日>貴方に手渡された<和解の基本条件が提示されている>教義文書と、やはり貴方に提案された教会法上の解決策のみ発表しております。何か詳細を教えていただけますでしょうか?
この文書は教義的な前提文書<先日の記事で前書き文と訳しているもの>と呼ばれておりまして、それを徹底的に研究するために私たちに手渡されました。従いまして、この文書は内密なものであり、これ以上の事は私にも言えない事は皆さんご理解頂けますね。しかしながら、この 前提文書 という言葉は、この文書の受諾が、聖座側からの教会法による聖ピオ十世司祭兄弟会全承認に先立つ条件となっている事をまさに示しています。
この教義的な前提文書に関しまして、その内密性に触れない限りに於いてで結構なのですが、新聞に発表されている様に、信仰に関する‐そして兄弟会が完全に従う‐もの<聖伝>と、第二バチカン公会議そのものがそうあることを望んだ様な、<教義的ではなく>司牧的な公会議を指摘する事で、再び信仰を巻き添えにすることなく、批判の対象にされる事が許され得るものとの間の区別がこの序文には見出されると私たちに確認出来ますか?
この新しい区別を発表したのは単に新聞だけではなく、私はそれを個人的に別の情報筋から聞いています。早くも2005年には、聖ピオ十世兄弟会が第二バチカン公会議に反対して表明していた全ての異議を五時間に亘り説明したこの私に対して、カストゥリヨン・ホヨス枢機卿が表明しておられました:「貴方の仰った事全てに賛成だとは言えませんが、貴方が仰った事は、貴方が公教会の外にいるという事にしかならないのです。ですから破門を撤回して下さるよう教皇様にお書き下さい。」
今日私には、この客観性に対して、あの教義的な前提文書の中には侵してはならない教義的領域と、討論の対象となる司牧的領域間の鮮明な区別は見出さないと認める義務があります。これが新聞の公式発表に掲載されている事から、私に唯一つ言える事があります。それはこの序文が「第二バチカン公会議とそれ以降の教導権の公文書に見出される言い回し、もしくは特殊な諸表明に関する神学的研究並びに解説に関しては 正当な討論に完全に委ねながら、教義的諸原理と、公教会の教導権及び『教会と共に考える事』への忠誠の保証に不可欠となるカトリック教義解釈の諸基準を」含んでいるという事です。はい、これ以上でも以下でもありません。
聖ピオ十世兄弟会に提案されるかも知れない教会法上の身分<属人区と訳した事があるが、正確な訳ではない>に関してですが、これは教義的な前提文書の受諾が条件になるのでしょうか?また、ordinariate<教皇直轄司教庁又は裁治権者庁‐訳者試訳>よりも、むしろprelature<オプス・デイが持つ属人区>について我々は話しますが、これは正確でしょうか?
皆さんが連想している様にこの身分は条件付きのものでありまして、その正確な形式は後になってしか知る事が出来ませんので、依然として議論の対象となっています。
教義的な前提文書に含まれる提案への回答ですが、総長様はそれを何時頃提出するおつもりですか?
私がこの文書を検討するに必要な時間を手に入れ、聖ピオ十世兄弟会の主要な代表者たちの意見を求めましたら直ぐです。と言いますのも、同等に重要な事柄に関しまして、予め相談もせずに自分で決定を下さないと私は自分の同僚たちに約束しているからです。
ただ本会の決定は、公教会と霊魂たちの善の為に下されると私は皆さんに保証します。まだ数ヶ月継続される私たちのロザリオ十字軍は、公教会の御母であるマリアの御取次ぎを通して、かつてないほどに必要な理解と力の恩寵の獲得をこの私たちが許されるよう増強しなければなりません。(DICIn.240 du 14/09/11)