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韓国の小学校の教権墜落実態、アメリカでの実話

2008年12月15日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
愛する兄弟姉妹の皆様、

 いかがお過ごしでしょうか?
 以前、韓国では学校に携帯を持ち込むことが学生の人権であると人権委員会の発表があったと読んだことをあったのですが、最近、韓国の「中央日報」紙のウェッブ・サイトで【社説】小学生が教師に悪口を浴びせる教室…を読みました。

「経歴35年の女性教師が最近、小説形式で告発した小学校6年の教室の教権墜落実態は衝撃的だ。 教師が叱りつけると児童は悪口を浴びせ、携帯電話を取り上げると警察に申告すると言って歯向かうなど、想像もできないことが起きているのだ。 各クラスで約5%の問題児が公然と教師を馬鹿にし、教室の雰囲気を乱していると、この教師は暴露した。 ・・・」

「今回本を出した教師は、世論の避難を覚悟して体罰許容を主張した。 先日は地方のある中学校で、保護者が体罰許容を決議している。 一部の生徒が勉学の雰囲気を害することで、多数の生徒が被害を受けるという状況を正すためだった。 それだけ韓国の教育現場が深刻な病にかかっているという傍証だ。体罰を含めて効果的な生徒指導方法について話し合う時期がきた。」

 また同紙「教師に罵声…小学校の教室がここまで崩壊」によると、

「なぜこうなったのか。 キム・ヨンファさんは教師の正常な教育活動を妨げる足かせに10年前から強化されている「体罰禁止」を挙げた。‘体罰できない’という事実が教師の弱点になったということだ。キムさんは「規定を破っても罰することができないので、学校を無法天下にする児童を制御できない」とし「場合によっては体罰も認め、退学もできるようにしなければならない」と強調した。 規則を破れば不利益があるということを小学校側がはっきりと教えなければならない、ということだ。」

 これを読んで、先月沖縄に行ってアメリカの信徒の方々が教えてくれたことを思い出しました。聖伝のミサに与るジョンさん(仮名)のお姉様であるメリーさん(仮名)は、アメリカにすみ、今では結婚し子供をもつ母親です。ところでこの子供ジョセフ君(仮名)は学校での態度があまりふさわしくなく、先生から母親が呼び出されたとのことです。ところでこのメリーさんは自分の子供の振る舞いにびっくりして子供と話し合って、そんなことではいけません、とお叱りをしたそうです。学校の先生はがらりと見違えるように態度が変わったジョセフ君を見て大変驚き、ジョセフ、一体何があったのか、と聞いたそうです。するとジョセフは、お母さんから体罰を受けちゃったよ、だから今は態度を改めている、と笑って答えたそうです。ところが「体罰」という言葉を聞いてびっくりした教師は、校長に通報し、校長は警察に通報し、警察がパトカーでメリーさんの自宅に取り調べに来たそうです。メリーさんは大変驚き、自分が一体どんな悪いことをしたのか、とジョンさんのところにお電話で相談があった、とのことです。

(つづく)


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