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2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

真・善・美、 目的と手段

2008年10月04日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア!

 愛する兄弟の皆様、
 人間の本性は、人間の現実は、人間が現実世界に生きているためには、真・善・美にどうしても向かわなければなりません。何故なら、人間の知性が真理を求めているからです。人間が、本能と気まぐれな欲求とに隷属せず、本当の幸福を得るためには、意志で自然の法則の欲求する善へと行動を律しなければならないからです。幸福を求めて美を求めますが、美しいためには、完全と調和と秩序との法則に従う必要があります。そのためには、知性は、現実世界に自分を従わせなければなりません。従わせることを、自由に望むのです。

 人間は、最高の究極の善である天主に向かって創造されています。究極の善を選んで得る手段として、自由が与えられています。自由は、手段であって、目的ではありません。

 近代の実存主義などは、天主を拒み、そのため、この世界が不条理となったがゆえに、自由こそが自我の自覚と一致して目的として立てられてしまいました。実存主義によると、全ては人間の「私」から出て、「私」に由来する、と。自由は人間が人間である根拠であり目的だ、と。

 近代は、目的と手段との倒錯が多くあります。

文責:トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

天主様の祝福が豊かにありますように!

天主の御母聖マリアよ、我らのために祈り給え!

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております
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