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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

日本がこれからできること

2019-10-26 22:00:51 | 日記

水害がここまで広大な地域に及ぶとは、誰が予測できただろう。台風19号は71もの河川で堤防が決壊し、13都県で死者80人以上、浸水家屋6万棟を超える被害をもたらした。
国連の気候変動に関する政府間パネルでは、1981〜2000年には20年に1度しか起こらなかった大雨が、2046〜2065年には十数年に1度、2081〜2100年には8〜10年に1度生じるようになると指摘している。

気温が上がると、大気中の水蒸気量も増加する。人間活動による二酸化炭素などの温室効果ガスの排出が増加したため、産業革命前に比べ、地球全体の平均気温がすでに1度上昇した。このため、豪雨がより激しく、頻度もより高くなっている。

その一方、1980年代から90年代にかけインフラも整備され、甚大な風水害の頻度が減った。そのため慢心した。ハリウッドの映画をまねて、どこかの政党政権時代の事業仕分けで、「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」というセンセーショナルな発言があったのは記憶に新しい。
その政党の過ちはそれだけでなく、世界一目指さないと2位にもなれないことも想像すらできなかった。普通なら自分の無知を恥じて、その後は黙るものだ。
日本はいつから自分の言動に責任を取らなくてもよい国になってしまったのだろう。

風水害の被害は深刻だ。「まさか」が「またか」になってきた。だが、人口減少社会で、高齢化が進み、社会保障費の増大などで財政事情は厳しい。日本がこれからできることは、より安全な土地に集まり、最低限のエネルギーを効率的に消費しつつ快適な生活ができるよう工夫する社会づくりだ。
責任を取らない政治家に任せきりにするのではなく、国民すべてが積極的にかかわっていくのが必要だ。まったなしで自分たちで創意工夫して被害を減らしていく時代になった。


和の心

2019-10-25 21:41:49 | 日記

日本人はもともと議論が苦手な民族だ。議論してぐうの音も出ないほど、とことんやっつけられ負けたら「一生の恥」となる。武士は恥をかいたら生きて行かれなかったから、自らの名誉を守るために相手と命のやり取りをする。すなわち、議論イコール死を賭した決闘だったわけだ。

なので、相手をそこまで追いつめないために、お互いに相手の立場を慮った。あうんの呼吸はそこから生まれた。
「よろしく頼みます」 「わかった」
これで武士たちの会話は済んだ。
相手を活かすことで自分が活きた。ひいては日本国全体が活きた。その究極として天皇が存在した。

なので相手が信仰する神様(祖先)は、なんでも受け入れられた。それにより多くの神様が存在した。唯一の例外はキリスト教だった。キリスト教は神を唯一のものとし、それ以外の神は邪神とした。
「最後まで言わなくてもよい」 「いえ、神様は唯一です」
あくまでも主張を曲げないキリスト教は、武士たちにとって受け入れがたい存在だったのだ。

マルクスが日本に生まれてたら・・・こうした日本人の議論を避ける性質を身につけてたとして・・・彼が理論を広めるためには、札束で他人の顔をひっぱたき主義を認めさせるしかなかったかもしれない。彼が明治維新の頃に日本に生まれてたとして、坂本龍馬や吉田松陰のような働きができたかというと必ずしもそうではないように思う。
彼の説く民衆のための政治は、天皇親政体制へ転換しようとする当時の思想に対し歩み寄る余地もない。彼が自分の主義に固執すればするほど、日本の和の心とは相容れることができなくなったに違いない。


マルクスが日本に生まれていたら

2019-10-24 23:46:35 | 日記

ご存じ、出光佐三氏の本。出光興産の創立者というよりも、「海賊とよばれた男」のモデル方が有名だろう。日露戦争や関東大震災、世界恐慌、第二次世界大戦、オイルショックなど激動の時代に
石油業界で生き抜いた。

「海賊とよばれた男」を読んで、この人の行動の元となる理念、サムライ魂について、薫風を受けたいと思った。日本にこのような血のたぎる男がいたのかと思うと身震いがした。そして、日本中の男たちが出光氏みたいなサムライだったら、日本も変わるだろうと本気で思った。
「マルクスが日本に生まれていたら」は、出光氏が自らの「和」の思想を語り、社員たちと正面から議論をぶつけあった記録だ。

「人の国」日本と「モノの国」西欧。和を尊ぶ日本人、対立闘争する西欧人。
・・・ぼくは自分の小学校の卒業文集に、「未来は心の時代」とか書いた記憶があるが、ひょっとしたら出光氏みたいな人の受け売りだったのかもしれない。仔細もわからずに言葉を真似してたわけだ。

実はこの歳になっても、出光氏の言う「主義の奴隷になるな。金の奴隷になるな」がよく理解できてない。マルクスについては、皆目理解不能。。
それでも「清貧であれ。贅沢するな」は、両親が出光氏と同じような年齢だったから、小さい頃から両親にやかましく言われてたことを思い出す。見栄で無駄遣いを繰り返している自分が情けなくもあり、耳に痛いばかりではあるが。。

マルクスが日本に生まれていたら・・・。歴史に『もしも』はないが、西洋の後を全力で追いかけてた日本だ。彼もまた全力で革命に取り汲んだのかもしれない。しかし、闘争の日々は進歩を生むことはない。「共産宣言」は、一字一句、日本の状況に合わせて修正されることなく、闘争の種として奉られたように思えてならない。
パラドックスになってしまうのだが、経済という力がない限り、彼の理屈を受け入れる土壌は日本のどこにもなかったように思う。


旅に沈没

2019-10-23 23:31:56 | 日記

最近読んだ本で写真家・竹内うるま氏の「The Songline」に、目的もなく旅に沈没してる旅行者に対する記述があった。彼とて3年をかけて旅した地平線の先で、旅の終わりをどうするか悩んでる最中だった。

旅が長くなれば、旅の非日常性が日常となる。旅先で安ホテルを転々とするだけの毎日。
単なる移動に毎日が水没し、機械的なその繰り返しとなる。
シンクロニシティなのだろうか。日をおかずに観た映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で、余命間もない主演の宮沢りえさんが、目的もなく旅を続ける青年に「あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る」とやってたのも観た。

「僕の家は今の母で3人目。目標とか目的を決めたらそこへ向かわなくちゃ、いけないでしょ。旅は飽きたらやめる」
・・・目的はないけど飽きてないから旅を続ける。立派な才能だと思うけどどうなんだろう。
生き急ぐ必要はない。今しかできないことがあるはずと思うのはぼくだけ?

ネタがないと無理やりこんな話だね!!!


みやび

2019-10-22 21:18:46 | 日記

以前、イスタンブールのドルマバフチェ宮殿で現地女性ガイドに、このシャンデリアの下で舞踏会が開かれてたのよと伝えられた。オスマン帝国後期のヨーロッパの影響を受けた白亜の宮殿。
ヘレケ産の絨毯が敷き詰められ、バカラの世界最大のシャンデリアが目を惹いた。4.5トンもあるまばゆいほどの豪華なシャンデリア。折しも、どこかの国のVIPが観覧中で、このシャンデリアがまばゆい光を灯していた。

写真家の目から見て舞踏会のイメージは、女性は床まで届くボールガウン、男性は燕尾服と白い蝶タイ。女性のボールガウンに関しては多少の色の自由があるにせよ、決して豊かな色彩とは違う次元にあるように見える。どちらかと言えば建物の豪華さに負けているようなイメージ。

ところが、今日の即位の礼を見て優雅な洗練されたみやびの美しさを見直した。やるじゃん、日本の国。最高の優美さを達成するための荒さと虚偽を排除した和の心、感性の輝き。
このみやびさ。まさに世界に日本から自信をもって発信していけるものだと強く感じた。