先日、暇つぶしに地元の本屋をのぞいたら、「深夜特急」が目立つところのテーブルに山積みされてた。累計発行部数600万部。ぼくの青春のメモリアル本だ。
1973年、沢木耕太郎はデリーからロンドンまで乗合バスを乗り継いでいくことを決意した。26歳だった。トラベルローグ「深夜特急」は、その後多くの若者たちの尊敬と羨望を集め、彼らの背中を押す旅のバイブルとなった。“海外”が全くの未知だった時代のことだ。ヨーロッパの片田舎へ行くと、「チナ、チナ」とはやし立てられた時代。
ぼくらは今、普通に旅をするだけでは触れることのできない、インターネット上では決して表現されることのない、海外に住む人たちの気持ちをすくってこれる。グローバリゼーションは、従来よりも人やモノ、金、情報が国境を越えて移動することを促した。
「深夜特急」とは、「脱獄」を意味する隠語。会社に入ったら、半病人になるか、脱獄するかだ。なんてね。。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます