8年前のイスタンブール街歩きで、絨毯屋の若旦那に声をかけられたのは、ぼくがボケーっと通りを眺めていたこともあろう。しかし、彼が言うには、たいていの日本人は声をかけても知らんぷりで通り過ぎるのに、ぼくだけが笑って挨拶を返したからとのこと。
・・・まあ、被写体を探してよっぽど暇だったんだね、自分。
なんだか、イスタンブールは変わっちまった。同じように被写体を探しててヒマしてても、まず声をかけられるのはニーハオ。8年の年月はぼくの顔を中国人のように変えたのだろうか。。そうではなくて、中国人に声をかけた方が反応が良いからだ。
日本人が好きな国を順番にあげていくとしたら、はたしてトルコは何番目なのか。トルコのことをどの程度知っているのか。
日本はそれほど親トルコ国ではないのに、かつてトルコは超親日国だった。多くの日本人旅行者がトルコの人々に優しくしてもらってた。気になるのは、街角で声をかけられた日本人たちが尊大な態度をとるのが多く露見されることだ。
同行した女性添乗員が言っていた。声をかけられたら毅然として態度でノーと言うこと。女性の場合は声をかけられて簡単に反応するのは問題が大きいが、親切に声をかけてくれた相手に対して、完全無視ではあまりにも失礼だ。
こうした恥ずべき人々の言動は、トルコの人々の気持ちを損ない続けてきたように思う。
かつて日本人の危機を助けてくれた国はあまりにも少ない。
日本を好意的に見ていない国は半日教育をしている中国や韓国だけではない。インドネシアでは昔、田中角栄首相が訪問した時に日の丸が焼かれ、卵を投げつけられた。昭和天皇が欧州を訪問した時も、同じような事件が起きた。
世界を旅していると今も消せないかつての戦争の傷跡を目にすることになる。
沢木耕太郎の本に出てくる・・・知ってる人は知ってるだろう・・・「はなもち」にはならないと心に刻んだ。
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