tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

えーん(猿)かい?

2016-12-27 22:44:13 | プチ放浪 山道編

川沿いの岩場で写真を撮っていたら、一匹の猿が足元10㎝ぐらいのわきをすり抜けて行った。まるで人間など眼中になさそう。
スキーのメッカ、志賀高原を源とする横湯川の渓谷に位置する地獄谷野猿公苑の猿たち。世界で唯一、温泉に入る猿だ。
戦後の林業によって、生息地をなくしたサルたちを守るため、サルと人間との共存を目指して開苑された場所。
「お前ら。エサをやるから畑を荒らすんじゃねえ」
「わかった。そのかわり危害はくわえんなよ」
と、人とサルとの間で話し合いがあったかどうかはわからないが、サルたちの人間無視は徹底していて観光客たちを大きな岩ぐらいにしか見なしていないようだ。これが、人間じゃなくて、犬とか猫だったら、サルたちの反応も変わってくるんだろう。

外国人を含めて、サルたちの様子を見た多くの観光客の反応は「かわいい~」だ。
・・・猿がかわいいか?
おそらくは、ビーグル犬のスヌーピーしかり、人間からかけ離れた動物たちが、人間のような表情をすると「かわいい」という反応を引き出すものなのだろう。
だが、ニホンザルたちは、あまりにもヒトに似すぎてる。
ヒューマノイドが開発されたとして、見かけがあまりにも人間に近いヒト型サイボーグは、ヒトらしい感情を持たないことから不気味に思うのはぼくだけだろうか?
どうにも、サルをペットとする気にはなれそうもない。かわいいとは、ちっとも思えないのだ。

とか、思いながら今年の干支、サルが終わろうとしている。
千葉のド田舎の我が家の近くは宅地化されて、急速に自然が失われてきた。
自然の空き地で鳴いていたキジは、今年は姿を見せなくなった。
野生動物のもつ生命力に驚きながら、生と死が隣り合う、あっけないほどの脆さも感じている。その脆さを意識すればするほど、野生動物がいとおしくなって来てしまう。
ヒトと野生動物たちの共存を考えると心が重くなる。
それでも、たとえ人間に被害を及ぼすようになったとしても、野生動物には生き延びてもらいたいと心から思う。


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