人は海水では生きられない。
海の水には約3%の塩分が含まれている。海水を飲むと、海水中の塩分が体内に吸収されて血液中の塩分濃度が上昇。尿が次第に出なくなってしまい、塩分や尿素、尿酸をはじめ老廃物も排泄できなくなるから血液の恒常性は崩れ、生命の危機が訪れる。
一方、ウミガメ。爬虫類や鳥の腎臓は、哺乳類ほど高性能ではない。涙腺や鼻腺から塩分を体外に排出している。腎臓は塩分を体液以上に濃縮する機能を持っていない。
ウミガメの涙。彼女が流しているのは涙ではなく、塩分をふくんだ粘液。ウミガメの場合、目に塩類腺という器官があり、そこから絶えず塩分をふくんだ粘液を排出している。上陸したときには、眼球の乾燥をふせぐ役割もある。
昔のスリー・ディグリーズの歌に「にがい涙」って曲があった。
♪見てたはずよ あたしの気持ちが あなたの方へ傾いていくのを
確かめたわけではないが、きっと、ウミガメの涙は苦いにちがいない。
塩類線はウミガメ以外にもついている。ペンギンの場合は、目元ではなく鼻。鼻水が噴射されているように見えるのが特徴。水族館などで陸に上がっているペンギンが、時折、頭を振って霧状の鼻水を飛ばしている姿が見られるが、これが塩類線から粘液を飛ばしている。
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