南太平洋のトンガ諸島沖合で、日本時間15日午後1時10分ごろ起きた海底火山の大規模な噴火。フンガトンガ・フンガハアパイ火山という名前らしい。
SNSでは、衛星映像をあちこちのサイトで見ることができるが、2回にわたり噴火し噴煙が上がっている。
この噴火により、トンガやニュージーランド、サモア、バヌアツなど周辺では1メートル近く潮位が上昇。バヌアツのSNSでは、潮位の上昇を伝えているものの、深刻な人的な被害にはおよんでなさそだ。
昨年末にもインドネシア・スメル山噴火。日本でも小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」が噴火して、軽石の漂着が各地で問題になった。
こうした海底噴火が周辺の海洋生態系に及ぼす影響は、まだはっきりとしたことがわかっていない。
海底活火山は、海に流出するマントル由来のガス、溶質、熱の主な生成源であり、こうした流出物は海水と反応して、物理化学的異常を引き起こし、海洋生態系に影響を及ぼす。
周辺の生物相、特にプランクトン群集に与える短期的影響は計り知れない。海水の温暖化、酸性化、脱酸素などなど。
今後の海洋生物に対する、将来的な気候変動の影響可能性の解明が待たれる。