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振り返ると、アグン山のきれいな頂が見えた。車窓から質素で素朴 だが、心豊かな生活風景が見える。さぁ、ぼくは帰らなくちゃ。天国の住人じゃない。。この道をウブドに進もう・・・。
・・・人々との出会いと別れは、感動と笑いと、涙に溢れる。
実はボク。旅先で人々の別れのシーンを見るのがスキだ。ヨーロッパなどの大きな空港や駅で、人々がしっかりと抱き合い涙を流し、そして最後の別れを惜しむ姿を見ると、最悪と思えた自分の置かれている状況ですら感謝したくなる。
からめた親子の腕が徐々にほどかれ、互いに触れ合わせたままの腕が伸ばされてそしてついに2人の指先が離れる。こんなシーンを見ると、自分の抱えている問題なんてほんのちっぽけなものだと思えてくる。こんな風にボクはこうした他人の別れをのぞき見ている嫌なやつなのだが、これが自分の身に起こってくると、どうにもダメだ。
今日の写真も、本来の旅の時系列からすると、昨日の「クタのジャランジャラン」の前にくるべきものなのだ。だが、どうしても文章が書けずに、順番が入れ替わってしまった。。
午後日差しを背に少し照れくさそうに、家の人々とツアーのメンバーたちが肩を並べて立っていた。そのシルエットをちら見して、不覚にも鼻の奥がつんとなった。
この感情はなんだろうか、過ぎ去った夏休みの日々を想うようなせつない想いと、大切な人との別れの寂しさが入り混じったような胸の痛み・・・。
なんだろうね、このせつなさは。ほんの一日、同じ家の中で一緒に過ごしただけなのに・・・。こんなに気持になるなんて思ってもみなかった。
だが、ツアーに長期滞在した女性陣が先に号泣した。こんなときは、泣いたモンの勝ちなのだろう。先に泣かれると、どうしていいのか分からなくなる。-おまいら、バリの女性を少しは見習って-「デリカシーのない声でゲラゲラわらってんじゃねーよ」と常々にがにがしく思っていたにもかかわらず、女たちの流す涙に不覚にも、もらい泣きをしそうになった。
・・・てめえら。。
説明する言葉も思いつかず、目を赤くしているもので、みんな怪訝な顔でボクを見る。
どうにも苦手でしょうがない。ぼくの隣にならんだバリの人-和さんと2人で涙のお別れシーンに、陽に焼けてテカったまぬけな顔で突っ立ているしかなかった。
・・・でも、何てやさしい国なんだろう。また来ます。
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