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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

まっとうな意見

2021-06-02 21:19:04 | 人々

新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長のご意見だ。

「開催規模をできるだけ小さくし、管理体制をできるだけ強化するのが主催する人の義務だ」
↑これを聞く耳をもたないから、国民がイライラする。政府に愛想をつかしている。

「いったい何のためにやるのか目的が明らかになっていない」
↑答えられるだけのビジョンがあればとっくに答えている。お金のためとは口が裂けてもいえないだろうし。

「感染リスクを最小化することはオーガナイザー(開催者)の責任」
↑責任は一切取らないのが政府の方針。なので国民は中止しかないと考える。

「組織委員会も最大限の努力をするのは当然の責任だ」
↑その能力がないのが、最大の問題。。

まっとうな意見を言う人がいるとちょっと安心。それでも、政府も組織委員会も変わらない。変わることができるのなら、とっくに昔に変わっていた。所詮、烏合の集まり。
こんなことを言われても「安心・安全」しか口にできないんだろうな。。


やぱ、社畜。それでもいい

2021-05-06 22:59:52 | 人々

昨日、夕食前に飲んだベトナムコーヒーのせいか、一睡もできずの出社。
連休を挟んでだから9日ぶり。新入社員じゃあるまいし、緊張で眠れなかったわけではないだろう。しばし、起き出してプッシュアップやら、腹筋やらを真夜中にやってみたのだが、結局はダメ。目がさえわたってた。

そんなことがあっての出社。テレワークで出社率は半分を切っているが、朝からパソコン画面とにらめっこの同僚たちだ。声をかけても目は画面から離れない。
そんな中、出社してきた向こうの島の女性。目が合った瞬間、マスク越しにはっきりとわかる笑顔。いつもこの笑顔に会うたびに心臓を撃ち抜かれる。向こうは目不足で、目をしょぼしょぼさせたおっさんの顔がただおかしかったのかもしれないが。。。

やぱ、人に会えるのはいい。コロナ禍だからこそわかる人々のあたたかさ。そしてぼくは完全な社畜だ。


いま、会いにゆきます

2020-09-27 19:50:53 | 人々

写真をやっていると、旬な女性のひと時に出会えることがある。体から発散するオーラというか、昔から言うように恋をする女はキレイ・・・とか。
彼女の人生で一番輝いている時に、ファインダー越しに出会う。

そんな時は、ポーズも何も要求する必要はない。すべての動作が愛くるしく絵になってくれる。

「いま、会いにゆきます」は、文庫の新刊で原作を読んだのが、もう十年以上前のことだ。そして、映画。映画には、原作以上の輝きがあったように記憶する。
いま、会いにゆきます・・・たしか、DVDのイメージが古いハードディスクにあったはず。


文集

2020-06-26 21:55:33 | 人々

プール仲間に、文集を作るのを手伝ってくれと言われた。
「文を書け」ではなく、「写真で協力」とのこと。
なんでも、日本にいる外国人たちをたぶらかして(じゃなくて)外国人たちとの親交を深めるため、いろいろと活動中らしい。彼らに最近思っていることをエッセイとして書いてもらい、まとめるらしい。

「文を書け」という依頼はめったに来ないが、「写真を」という依頼はたまに来る。どんな集まりでも、声をかけてもらえるのは嬉しいものだ。
さて、どんなエッセイが集まるんだろう。そしてどんな写真を組み合わせてやろうか。。
楽しみだ。


期待外れ

2019-02-26 22:17:02 | 人々



今回のモンゴル旅行を手配してもらった旅行会社からアンケートの依頼が来た。
旅行の感想をとのことだが、困惑している。
ホームステイは、いかにホストファミリーと親密な関係を築けたのか、一対一のガイドとの関係は、いかにコミュニケーションがとれてたのか。すべては自分の旅行中の行動によることだからだ。
こうした関係は、写真を撮る側と撮られる側でいかに信頼関係を構築するかに似ている。

「もうモンゴルなんて来ねえぞ、ボケッ」

感情の起伏が大きいほど、写真に込める感情は高まる。フォトグラファーの怒りや悲しみの感情がこもった写真は、かならずや人の心を打つ。だからマイナス30℃の寒空に何時間も耐えて撮った写真は、個人的な思い入れ以上に普遍的な価値があるものと思ってた。そんな苦労をしなければ、いい写真は撮れないのだと。

太陽の黒点の活動周期に合わせ、十年の周期でやってくる異常寒波。モンゴルではゾドとして恐れられている。草原が雪に閉ざされて、何万頭もの家畜が冬を乗り越えられずに命を落としていく。来年はその本番がやってくる。
寒さで死んでいく家畜たち。モンゴルを襲う自然の猛威。それに困惑する遊牧民たち。そうした自然と人との関係を写真にしたいと思い、ゾドの谷間の今年、下見の目的で訪問したモンゴル遊牧民のゲルだった。

何もかも、期待以上だった。次から次へと写真に撮りたかった遊牧民の旧正月のシーンが展開した。まるでテーマパークのよう。なので写真を撮っててなんか違うぞとか思ってしまった。苦労しなければいい写真なんて撮れないと思ってたからだ。つらい思いをすればするほどいい写真が撮れると。
へとへとになって、もうモンゴルなんてやだ。早く帰りたい・・・とか思いながら写真を撮らなきゃと。
あの見知らぬ人には猛然と攻撃するというモンゴルのワンコさえ、ぼくの期待を裏切った。最初に目があった瞬間、しっぽを振って愛嬌をふりまいてきた。
遊牧民のゲルの中は暖かくて気持ちよく、厚着のせいで熱くなった体を冷やすため、外のマイナス30℃の冷気の中で写真を撮ってたりもした。

言葉が通じないことでトラブルが続出。これぞ旅のだいご味と思ってたけど、ガイドのプージェーが何事もなくすべてを進行させた。少しは手を抜けよと言いたかったけど、完璧主義の彼には無理な相談だ。
ちゃんとした日本語で言うのなら、「すべては期待以上だった」ということ。トラブルあってこそのトラベルを信条とするぼくにとっては、「すべてがいい意味での期待外れ」という感想となる。

自然の驚異になすすべもなく立ちすくむ遊牧民。性悪のぼくは、どこか心の隅でそんなことを願っていた。それを写真に撮ってやろうと。。
だが旅を終えて、来年の冬本番では寒波がやってこないことを、そしてこの旅で出会った人たちの幸せを心から祈るぼくがいる。