山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

種池・鳴沢岳・針ノ木岳(最終回)

2010-10-18 | 北アルプス
川(1)

クサリ場を降りると川が流れています。
奥の雪渓に赤い部分があります。
あそこがルートのようです。


川(2)

前夜からの雨でかなり増水していました。
石を伝って川を渡ります。
もう少し増水するとここの渡渉も難しいと
思いました。


雪渓の下方

川を渡る途中で下のほうを眺めてみました。
このまままっすぐに降りて行きたい感じでした。
雪渓の下には川が流れていることがよくわかります。


雪渓上のベンガラ

いよいよ雪渓の上に立ちます。
雪は思った以上に固くストックが役に立ちません。
アイゼンも持っていたのですが、何とか渡れそうでした。
ベンガラで手が真っ赤になりました。

岩場を降りる登山者

後ろから数名のパーティが降りてきています。
クサリ場でかなり苦労しているようです。
針ノ木小屋で一緒でしたが、若い女性が多いパーティでした。
北海道のスキー場で知り合ったと話していました。


雪渓(1)

左手に雪渓をみながら降ります。
このあたりも大きく崩落しています。
みるも無残な姿でした。


雪渓(2)

かなり降りてから上のほうを振り返ってみました。
雪渓が続いているようにみえますが、ここも歩くのは
難しいです。
このあとは通常の登山道が待っていました。


下の方

ガスがかなり濃くなってきました。
雨の中の歩きは体力を倍以上消耗します。
気温もかなり下がってきました。

ガスの中

ガスの間から少し山がみえます。
右の稜線が墨絵のようにみえましたが、すぐにガスに
包まれてしまいました。
下界は少しは晴れているようです。


大沢小屋

大沢小屋に着きました。
生憎小屋はもう閉まっていました。
軒下で雨宿りをしながらしばらく休憩しました。


サラシナショウマ

サラシナショウマも雨に濡れてかわいそうでした。
夏の花ですが、かなり遅くまで咲いているようです。
登山道も雨でかなりぬかるんでいました。

登山口

登山口です。
針ノ木小屋を出発してから3時間50分でした。

2週間前にはここから入り、蓮華、七倉、船窪、不動、烏帽子と
歩きました。
不動のガレ場はなかなか厳しかったです。


明日から「栂海新道」をご紹介します。
なかなか変化に富んだ素晴らしいコースでした。