山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

種池・鳴沢岳・針ノ木岳(その4)

2010-10-04 | 北アルプス
栂海(つがみ)新道を無事に歩いて昨夜帰りました。
朝日岳から日本海(親不知)までは長いコースでした。
3日間とも晴天に恵まれ、素晴らしい山行でした。
いつかご紹介したいと思います。



秋の空

空を見上げると秋の空が広がっています。
今年は9月になっても暑い日が続きました。
しかし、山の上は別天地でした。


ハクサンフウロ

ハクサンフウロがまだ残っていました。
8月終わりには枯れてしまう花です。
今年の夏は長かったようです。
なかなかの美人でした。

オヤマリンドウとエゾリンドウ

2種類のリンドウが並んでいました。
右はオヤマリンドウ、左はエゾリンドウです。
オヤマリンドウは茎の頂点に花をつけ、エゾリンドウは
その下にも花をつけるといわれています。
もしかしたら、このエゾリンドウは突然変異かも知れません。


鹿島槍ヶ岳と五竜岳

右の双耳峰が鹿島槍、その左が五竜岳です。
白馬岳は雲に隠れていました。
左に尖がっている山は旭岳のようです。


歩いてきた方向

歩いてきた方向を振り返ってみました。
正面奥に赤い屋根の小屋がみえますが、前日宿泊した
種池山荘です。
なかなか素晴らしい小屋でした。


ガレ場

ガレ場が現れました。
雨の日は嫌なところです。
乾いていても滑りやすいです。
足元に注意しながら通過しました。


爺ヶ岳と鹿島槍

種池山荘をでてそのまま進めば爺ヶ岳に登れます。
右が爺ヶ岳、左が鹿島槍です。
このルートもなかなか人気があるようです。
今回も種池に泊まった登山客のほとんどが
鹿島槍を目指していました。
針ノ木岳のルートに進んだのは我々だけでした。


剱岳と日本海

左が剱岳、その右が仙人山のようです。
右奥に雲が水平に横たわっています。
その下が日本海です。

岩小屋沢岳

種池山荘を出発してから1時間50分でした。
標高2630mです。
正面に剱岳がそびえています。
前回の蓮華岳からは今歩いている稜線が遮って
いましたが、今回は遮るものがありません。
これからずっとお供してくれるようです。


向かう方向

これから向かう方向です。
右のルートを辿って、左の針ノ木岳まで歩きます。
先ほどまで雲に隠れていた針ノ木岳もきれいな姿を
みせてくれました。
ルンルン気分で歩けそうです。

針ノ木岳と針ノ木雪渓

針ノ木岳をズーミングしてみました。
縦にできた雲は飛行機雲の名残のようです。
その右下が針ノ木岳です。
鞍部に針ノ木小屋があります。
その下の針ノ木雪渓もだいぶ解けているようです。
前回はこの雪渓を上りましたが、今回はここを
下ります。


ミヤマアキノキリンソウ

低いところで咲いているアキノキリンソウのように
大きくなりません。
花も茎の頂点にまとまって咲きます。
夏の終わりから秋のかけて咲いています。


タテヤマアザミ

タテヤマアザミが群生していました。
花は下か横を向いています。
葉っぱにも鋭いトゲがありません。
今回も前を歩く「相棒」と二人だけでした。


新越山荘

新越山荘に着きました。
ここは標高2462mです。
種池山荘をでてから2時間30分でした。
10数年前にはこの小屋に泊まって同じルートを
歩きました。
この小屋からも朝焼けがきれいにみえます。
今回はここで小休止してから次に向かいました。