山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

奥穂高岳・前穂高岳(1-13)

2009-09-09 | 北アルプス
雪 渓

涸沢ヒュッテに別れを告げて出発しました。
小屋の裏手に雪渓があります。
ここを渡ってから登山道に入ります。
雪はそれほど固くなく、歩きやすかったです。


奥穂高岳

奥穂高岳が大きく見えています。
これ以上望めない晴天です。
気温も20℃近くあり、気持よく歩けました。

登山道

雪渓を渡り終えると石がゴロゴロした登山道です。
ここは雪があったほうが歩きやすいです。
奥穂へのルートがきれいなカーブを描いていました。



しばらくしてから振り返ってみました。
屏風岩が大きく見えます。
涸沢ヒュッテとテント場もだいぶ小さくなりました。
少しずつ高度を稼ぎます。


正面にザイテングラートが迫っています。
左の鞍部にポツンと穂高岳山荘がみえます。
これからあの小屋まで登ります。


前穂高岳

左を見ると前穂高岳がそびえています。
今回はあの山にも登る予定です。
奥穂から前穂までの尾根を吊り尾根と呼んでいます。
ここもきれいなカーブを描いています。


チングルマ

チングルマが穂になっていました。
涸沢の下ではまだ花が見られました。
この姿が子供が持って遊ぶ風車に似ているそうです。
稚児車(チゴグルマ)が転化して「チングルマ」になったそうです。
これに朝露がついているとキラキラ光ってきれいです。
昨年、薬師岳を縦走した時、たくさん見ました。

イワツメクサ

イワツメクサはこのようにマット状に咲きます。
小さな花が風に揺れていてなかなか撮らせてくれません。
かなり深くまで根を張っているようです。
多少の風ではビクともしません。

ナナカマド

ナナカマドの実です。
まだ青いですが、もう少しすると真っ赤になります。
その後この葉っぱも真っ赤に紅葉し、ここのカールを
彩ります。
その時期もまもなくだと思います。

常念岳

だいぶ登ってから振り返りました。
やっと常念岳が姿を現しました。
屏風岩の左手に見えるピラミッド型の山がそうです。
どっしりとした山で安曇野あたりからもよく見えます。


見晴岩

見晴岩に到着しました。
涸沢ヒュッテをでてから約40分くらいのところです。
数年前に奥穂高岳を涸沢ヒュッテからピストンしたことがあります。
その時、この岩に座っている女性がいました。
涸沢ヒュッテでアルバイトをしている女性でした。
休憩時間にここに登ってぼんやり景色を眺めるのが好きだと
いっていました。
一緒に座っていろんな話をしたことを思い出しました。
まもなく分岐に到着します。