山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

奥穂高岳・前穂高岳(1-11)

2009-09-04 | 北アルプス
登山道の整備

若者がチェーンソーで雪を切っています。
通り過ぎる時、「こんにちは!」と挨拶しました。
明るい返事が返ってきました。
この人達のお陰で雪渓も楽に歩けました。
感謝です。
我々を撮っていたカメラはどこのものかわかりませんでした。



チングルマの群生

チングルマが群生していました。
背丈は低いですが、これでも立派な木です。
環境が厳しい山では大きくなれません。
雪が降ればまた春まで静かに眠ります。
短い夏を楽しんでいるようでした。

北穂高岳

北穂高岳が見えてきました。
右が北峰、左が南峰です。
北峰に小屋があります。
かすかに小屋も見えています。
手前のダケカンバの緑がきれいでした。


パノラマコース

左に行けばパノラマコースです。
昨年、北穂高岳に登り帰りにここを通りました。
入り口には「上級者向きのコースです。初心者は入らないように・・・」
と書いた注意書きがありました。
何ヶ所か雪渓があったり崩れているところがありました。
上高地の新村橋まで4時間くらいで降りられます。

涸沢(からさわ)ヒュッテ

涸沢ヒュッテに到着です。
横尾山荘を出発してから3時間20分でした。
素晴らしい天気です。
少し早いですが、ここで昼食にしました。


涸沢音楽祭

今年の夏も音楽祭が開催されているようです。
青空の下での音楽は素晴らしいでしょうね。
そういえば今日(9月4日)から涸沢フェステバルという
催しもあるようです。
これだけが目的でくる人も多いようです。
後ろに見えるのは右の北穂高岳から左の涸沢岳までの稜線です。
昨年はこの間を歩きました。
ガスで何も見えず、ペンキマークだけが頼りでした。

パノラマ売店

涸沢名物パノラマ売店です。
ここは「おでん」が有名です。
生ビールとおでんのセットメニューが¥1500です。
今回はまだ登るので、生ビールが我慢してカレーとおでんにしました。
どちらも美味しかったです。
おでんは1個¥100からいろいろあります。
ダイコンとジャガイモがお勧めです。

展 望

歩いてきた方向の展望です。
地図では北東にあたります。
正面にみえる山は東大天井岳です。
1番右が横通岳です。
その更に右に常念岳がありますが、ここからは屏風岩が邪魔して
見えません。
これだけよく見えるのは珍しいようです。

涸沢岳

反対側の景観です。
正面の大きなこぶのような山が涸沢岳です。
これから登るルートもよく見えます。
左正面鞍部にポツンと小屋が見えます。
穂高岳山荘です。
これからあの小屋まで登ります。

北穂高岳

再度北穂高岳を眺めました。
見えている小屋が涸沢小屋です。
まだあの小屋に泊まったことがありませんが、
ソフトクリームが美味しいそうです。
北穂高岳にはあの小屋の脇を通り、正面に見えるカールの
左側を登っていきます。
途中の大きなクサリ場やハシゴがあります。
ここから3時間くらいで頂上に立てます。

奥穂高岳

穂高岳山荘の左に3つのこぶが見えます。
真ん中が奥穂高岳のようです。
涸沢ヒュッテには4~5回泊まっていますが、これだけの
展望がみえたのは初めてだと思います。
素晴らしい景観でした。
このあたり一帯を涸沢カールと呼んでいます。
大昔、氷河が削った跡だそうです。

展望テラス

展望テラスです。
ここで山を眺めながら食事をしました。
春には「鯉のぼり」が泳いでいるようですが、この日は「吹流し」だけでした。
時間がたっぷりあったので、40分も展望を楽しみました。
これから穂高岳山荘を目指して登ります。


途中ですが、しばらくお休みします。
今晩から八方に入り、唐松岳~不帰の嶮を縦走する予定です。
不帰の嶮(かえらずのけん)は名前の通り、油断できない難所です。
天気次第ですが、順調なら7日の夜に帰る予定です。