ももきよ日記

記憶の彼方へ消え去る前の雑記帳でございまする。。

西川一草亭

2020-01-05 13:15:00 | 本・雑誌



西川一草亭(にしかわ いっそうてい)と言っても、知っている人は
そんなに多くないと思う。
私は、偶々、白洲正子著(撮影 藤森 武)の「花日記」(世界文化社)を持っており、
その中で、正子氏が、この方について言及していたので覚えていた。

私はいけばなを習ったことはない。しいて先生があるとすれば、昔から好きで集めた器の類と
西川一草亭の編纂による「瓶史」(へいし)と呼ぶ冊子かもしれない。
一草亭は随分前に亡くなったが、京都の花屋の生まれで、胸のすくような花をいけた。
単に花をいけるだけでなく、日本の文化一般に通暁している教養人で、したがって「瓶史」と
いう冊子も、近頃よく見るような花(華)道の機関誌ではなかった。
志賀直哉、和辻哲郎、西田幾太郎といったような、錚々たる人物が執筆している芸術論集で
彫刻、絵画、書、庭園、建築などを網羅しており、今、読み返してみても
なかなか充実した面白い本である。(「花日記」より、抜粋)

その時は、フムフムと、あぁー、正子氏に影響を与えた人なのだな、とだけ思っていた。
が、先日、某茶道関係のサイトの記事を読んでいたら、再び、一草亭が登場した。

つまり、一草亭がいうには、

、、茶室に入るのは、床に生けられた花と掛け軸を見るのが目的で
茶を飲んだり、菓子を食べるのは余業である、、

と、バッサリですな。。

まあ、わたくし、本音を言えば、床の掛け軸と花を見るのが、かなり好きなんです。
その他のお道具類を見るよりはー。
一草亭さんみたいに、ここまで極限できないけれど、です。
お軸と茶花を見るために、苦手な正座も我慢しているようなモノでー。
(だって、床の軸と花は、立っては見るべきものじゃありません)

それから、一草亭さんについては、茶道史・日本文化史研究者の
熊倉 功夫著「花道去風流七世 西川一草亭 風流一生涯」(淡交社)が
あるのがわかりました。
が、、何せ、この本、た、高い! です。
Amazonで、新品はなくて中古で17000円代から35000円代ですって!
熊倉先生がどんな事を書いているのか、大いに興味があるところですが。。








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