梅雨時期のこの季節、6月21日の午後に京都府宇治市にある「三室戸寺(みむろどじ)」にアジサイを見に行った。朱塗りの山門に向かう。参道の道にはアジサイの花。
この三室戸寺は4月~8月は「花の寺」としても有名な古刹。石楠花(シャクナゲ)は4月~5月の時期に境内の山に1000本ほどが咲き誇る。ツツジは5月、2万本が咲き、アジサイは1万株。夏至のこの時期が一番の見ごろだろうか。小さな日本庭園もある。7月〜8月には蓮が花を開く。野仏もさりげなく見える。春の桜や秋の紅葉なども美しい。この寺は今から1200年ほど前の600年頃に建立された かなり歴史の長い寺院だ。「西国観音霊場10番」の札所である。
本堂の前の大きな鉢に並べられた「蓮」が開花を始めていた。小ぶりだがなかなか趣のある「三重の塔」。萩の花がもう花を咲かせていた。山門近くのアジサイは見事だ。
ここ三室戸寺のアジサイは1万株と、すごく多いというわけではないが、(日本国内には5〜7万株というアジサイ園もある) この寺の山々や杉木立、そして寺の山門と相まったアジサイの美しさは、また絶妙な奥ゆかしさを感じる雰囲気がある。
この頃、この梅雨時期に、いままで見たこともないようなアジサイの品種の花を見ることも珍しくない。イチジクの実はまだ青い。
アジサイ(紫陽花)は日本が原産地とされている。原種は日本に古来から自生していた「ガクアジサイ」。いろいろな品種改良がされてさまざまなアジサイがつくられてきている。江戸時代末期に、日本からヨーロッパやアメリカに伝わったようで、その後 欧米でも栽培され 多くの品種が作り出されている。ヨーロッパなどで品種改良されたものは「セイヨウアジサイ」と呼ばれ、これが日本にも伝わり、栽培もされてきている。ここ三室戸寺のアジサイも30年ほど前に比べたら「セイヨウアジサイ」の品種も増えてきている。
アジサイは、やはり梅雨時期の雨が多い 日本にとても似合った花だと思う。
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