ロシア・プーチン大統領によるウクライナ侵略戦争が始まって、この9月24日で7カ月間が経過した。9月上旬になり、ウクライナ軍の攻勢が始まり、10日間ほどでウクライナ北東部のハルキウ州全域をほぼ奪還した。ロシア軍はハルキウ州から撤退、ロシア軍の士気の低下、兵力不足、武器・弾薬の欠乏状況などが報道される。9月13日付朝日新聞には、「ウクライナ、奪還次々」の見出し記事が掲載。ウクライナ南部のヘルソン州でも、膠着状況なるも、ウクライナ軍の攻勢が伝えられ始めた。
ウクライナ軍によるハルキウ州奪還を喜ぶ住民たち。しかし、再びロシア軍が侵攻する懸念もあり、今後の不安も大きい。アメリカ国防省は、先月25日、「ロシア軍の戦死者は、この6か月間で推定7〜8万人」と報告している。1979年から89年までの9年間続いた、旧ソ連によるアフガニスタン侵攻によるソ連軍の死者は1万5000人だったので、このアフガニスタン戦争での死者数を6か月間で4倍余りを上回っていることとなる。一方のウクライナ軍の戦死者数は1万人超と報道される。さらに、ロシア軍により虐殺されたウクライナ民間人も多数にのぼる。(ロシアの戦争犯罪)
ロシア軍の兵力不足を補うために、ロシアの刑務所の囚人たちに、「志願して半年たったら、あなた方は戦場から帰宅し、恩赦をうけられるだろう」と志願を勧誘するロシア民間軍事会社「ワグネル」の代表者の映像も。弾薬・兵器不足を補うために「北朝鮮からの補充も」との報道もされていた。
昨日、インターネット放送で、日本人ジャーナリストの横田徹氏による「ウクライナ・ロシア戦争の最前線」の最近の映像動画を視聴した。(ハルキウ州東部戦線に、ウクライナ軍に同行取材。) 間近にせまるロシア軍の弾丸や砲撃の音、数百メート先のロシア軍。物陰や木陰に身を隠す。「死のかくれんぼといった様相です」との横田氏のコメント。「これまでの人生も すべて破壊されました」と語る老齢の女性の声‥。
ウクライナ軍に同行したイギリスBBC放送の記者の最前線の報告動画。間近に飛び交う弾丸や砲弾。ここを死守するウクライナ軍たちの地下室。死と隣り合わせの毎日が続く兵士たちの日々。兵士の多くは7カ月前までは、さまざまな普通の仕事をしていた人たちだ。地下室で、毎日、妻や孫たちと携帯電話で今日の一日を確かめ合う人たち。「我々は、欧米民主主義国の支援を信じつづけて戦ってもいる」との兵士の言葉‥。
このような最前線での動画を視聴すると、この戦争の今の実際が私の体に伝わってもくる。
「この10月・11月の秋、プーチン大統領は確実に一手を打ってくるだろう」と、大和大学の佐々木正明教授は9月中旬の報道番組で語ってもいた。
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