彦四郎の中国生活

中国滞在記

福州・西湖を歩く❷―中国人も「菊の花」が好き―

2016-12-09 05:52:45 | 滞在記

 中国人の人たちの好きな花ベスト5は、①梅の花②蓮の花③牡丹(ぼたん)の花④桃の花⑤菊の花となるだろうか。しかし、それらを室内などにかざる「生け花」というものは ほぼしない。植えられているものや自生しているものを鑑賞して愛でるという感じかな。他の花としては、「向日葵(ひまわり)」・「水仙」・「グラジオラス」・「芙蓉(ふよう)」・「薔薇(ばら)」・「ハイビスカス」くらいの名前は知られているが、その他の名前は ほぼ知らない人が多い。大学内などにたくさん咲いている花を持って来て、「この花の名前は何というのですか?」と学生たちに聞いても、誰も知らない場合がほとんどだ。福州にたくさん見られる「ブーゲンビリア」や「ディゴ」の花の名前を知っている学生も少ない。樹木にいたっては、その名前は ほとんど知らないように思う。日本人は、花や樹木の名は けっこう知っているが、中国人は違う。これは、自然に対する感覚(自然観)の違いによるものだと思う。

 福建省大学エイサーチャンピオンシップ大会が午後4時頃に終わって、久しぶりに「西湖公園」をぶらぶらと歩いてみた。日曜日とあって、たくさんの人が訪れていた。公園内の「福建省博物館」の前庭には恐竜のオブジェが何体もおかれていた。公園内のいたるところに季節の花「菊」が飾られている。日本の「菊展」や「菊人形展」が思い出される情景がみられた。

 「西湖」といえば、浙江省・杭州(こうしゅう)市の「西湖」が有名だ。今年のG20の国際会議が開催された場所である。中国各地の大きな町には「西湖」という名前の場所が数多く存在する。杭州の「西湖」にあやかってのことかと思う。

 この「西湖」公園では、3〜4箇所の場所で、生演奏に合わせて歌を歌い楽しむ人たちの姿を見ることができる。トランプやカードでの賭けを楽しむ人も多い。中国人は、おしゃべりなど 仲間や知人らとともに「いろいろなことを楽しむ」という人生の習慣に、日本人以上にたけている民族だと思う。

 公園内の一区画に「中国式庭園」がある。「奇岩」と「水」と「八橋などの(石橋)」と「回廊」と「柳などの樹木」と「家屋」の組み合わせが「中国式庭園」の典型となる。菊の鉢に、母親が子供に小便をさせていた。子供が我慢できなかったのかな。それにしても させる場所が 日本人の感覚とは違うなあ。不思議に中国人は立小便というものを日本人のように気楽にしない国民なのだが。(※これは、不思議だった。ゴミは気楽に どこにでもぽいぽい捨てる、トイレは尻が見えるトイレも まだあるという国柄なんだが、不思議と立小便をしている成人男性を見ることは まれである。公衆トイレが非常に少なかった(ほとんどなかった)中国社会なので、尿意をがまんできる体質が 歴史的にも備わっているとも言われている。)

 公園内の寺院内には、見事な鉢植えがたくさん並べられている一画もある。民族衣装の貸衣装を着て 記念撮影をしている若い女性が美しい。

 福州市の木「カジュマル」(榕の木)の樹木がいたるところに見られる。ほんとうに 福州はカジュマルの樹木に覆われた町ともいえるくらい この樹木が多い。自撮りをしている女性たち。午後5時頃になると、夕暮れとなり 湖の景色が美しくなってきた。

 帰りのバスは、日曜日の夕方ともあって 足の踏み場もないくらい ぎゅうぎゅう詰め状態だった。さらに次のバス停で人が乗って来る。すし詰めとはこのこととなる。この状態で50分間あまり乗るのは辛いものがある。このバスには福建師範大学の学生が2人たまたま近くに乗っていた。途中で乗客の一人が下車して席が空いたようで、「先生、ここに座ってください。」と勧められたので座らせてもらった。ありがたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


1 コメント

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Unknown (名無し)
2016-12-15 16:04:48
中国人のことを詳しく知りたいなら石平さんの本やツイッターを見てください
本は「なぜ私は中国を捨てたのか」が一番おすすめです
石平さんは中国人で一番頭がいい人です
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