彦四郎の中国生活

中国滞在記

2019年度9月入学の新入生たちが大学に入ってきた―ブロク「彦四郎の中国生活」の再開可能への道

2019-09-23 19:12:13 | 滞在記

〇9月23日記す。(26日ぶりに更新が可能に)

◆現代中国において全土に くまなく かつ厳しく張り巡らされている「現代版・万里の長城」。外国との国境は 100万人もの国境情報警備要員によって日夜を問わず、日々 監視・警戒・統制されている。私が2013年9月以降利用していた国境情報を行き来するいくつかの道のうちの、公認されてきた重要な一つのルートは、2019年6月18日に閉鎖(封鎖)をされた。新たな間〇の開●により9月◎日に行き来ができるようになったのもつかの間、10日後にはこの〇道も◆◆◆◆◆◆◆によって◇◇(◇◇)された。そして、9月◎◎日に再び別の〇〇の●拓により■境の行き来を始めることが▭▭になった。いつまた◇◇(◇◇)されるかわからないが‥。

 日本の戦国時代末期、織田軍団の有力武将だった羽柴秀吉の大軍によって城の周囲を完全に包囲され、1年間近くにもわたる籠城戦を余儀なくされた三木城(兵庫県三木市)や鳥取城(鳥取県鳥取市)。城に立て籠もり飢餓に苦しむ城兵の食糧を確保するために、城と包囲軍との間道を 何度も何度も 地元住民の協力により新たに開拓し 1年間もの籠城戦を戦った日本史上最も有名な二つの苛酷な戦役を思い出す。

 現代を生きる我々にとって、食糧(塩と水と食べ物)とともに必要なものの一つは"日々の情報取得"でもある。さまざまな情報が身の周りにあるのが当たり前となっている現代、情報の自由と民主主義のある国から中国という国家に来て暮らす人間にとって、国家によるプロパ〇ンダと統制された情報以外の必要な情報を隔絶されることには、生きる上での飢餓感を覚えてしまう。(※ここは中国なんだ「郷に入れは郷に従え」と思ってしまえば話は別だが。) 「人はパンのみにて生きるにあらず」をかなり実感する日々でもある。しかし、それを問題として実感している中国の人々はまだまだ 一握りの少数派だ。ITとAIによる人々への超監視社会化が進む中国の光と影の一面である。

 2019年9月2日(月)から新学期(新学年)の授業が始まった。そして、9月5日(木)から6日(金)の二日間にかけて、閩江大学の新入生約6000人余りが、全国各地から続々とやってきた。5日の早朝、バスに乗り大学の授業に向かった。この日も朝から蒸し暑く、バスの中の冷房が一服の清涼の時。大学正門(南門)には、アーチ形の新入生歓迎のアドバルーンが掲げられている。アーチには、「喜迎八方学子共育天下桃李」「熱烈歓迎2019級新学同」の文字が。

 今年の10月1日は、「中華人民共和国成立70周年」にあたるので、中国全土の大学でも「70周年」記念を盛り上げるための看板や掲示が大学構内のいたるところに掲げられている。大学の研究室がある福万楼に隣接する大学の第一運動場のステージには、「2019級新生開学典礼」の赤い横断幕。運動場入り口のアーチには、「今日閩院学子意気風発求真知」「明日国家棟梁級横天下絵藍図」の文字。

 午前中の授業が終わって教学楼の周辺に行ってみると、キャリーバックや布団などを持って、新入生やその父母たちが続々と大学に到着してきていた。新幹線駅のある福州北駅や福州南駅などに到着した新入生たちを、駅から大学構内まで輸送する大型バスも続々入って来る。このような光景が、この9月上旬に中国各地の約2800の大学で繰り広げられる中国。

 今年の新入生を迎えるエリアの看板は、「中華人民共和国70周年」ということもあって、1949年の新中国建国に至るまでの中国共産党の歴史を伝えるものが目立つ。「要愛国 忠于祖国 忠于人民」「延安精神」「長征精神」「井岡山精神」「紅船精神」の文字とその説明がされている赤く大きな看板が並ぶ。人民解放軍兵士のマスコット的看板もいたるところに。

 各学部の案内ブースも立ち並ぶ。この日、学長もブース付近の一角にに現れ、新入生たちに囲まれながらスピーチをしていた。

 新入生歓迎の伝統楽器演奏なともブースの一角で行われていた。日本語学科のある外国語学部女子寮の入り口にも、「歓迎2019級寮生」の看板が。

 大学の在校生(先輩)たちによる大学構内案内と説明。38℃〜40℃のあまりの暑さの中、並木で日が遮られている日陰場所でも日傘をさしながら歩く新入生たち。大学構内の何箇所かの売店では、寮生活に必要な布団やベットマット、洗面具やタオル、日用品などを買い求めて寮に運ぶ父母と新入生の姿でごったがえしていた。故郷の町の近くから布団を持って新幹線などに乗り、大学までわざわざ布団を持参する学生たちも多い中国。大学構内にある4つの食堂は、新入生とその父母の姿が多くみられた。そして、二日間の入学式やオリエンテーションを終えて、9月9日(月)から新入生たちの授業が開始された。

 

 

 

 

 


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