彦四郎の中国生活

中国滞在記

京都府立植物園に娘や孫たちと―春の花々が早や咲き始めていた―夕日が近い賀茂川の川原でも遊ぶ

2020-03-22 19:38:27 | 滞在記

 3月16日(月)、この日から大学の後期授業がON-LINE授業で始まった。この日は午前と午後に初めて1コマ(90分)ずつの授業を日本から行った。まあまあ、私にしては思ったよりスムーズにこの日の授業を終えて安堵感がひろがった。翌日の17日(火)、銀閣寺近くに住む娘から「子育て手伝い要請」の連絡があったので、午後1時ころに娘の家に車で行くこととなった。私の妻(小学校教員)も娘の夫(高校教員)もこの日は出勤、3歳5か月近くになっている孫娘の栞(しおり)の幼稚園は16日より、コロナウイルス問題もあり平年より早く春休み期間に入っていた。

 車で娘と二人の孫娘と4人で京都府立植物園に行くこととなった。この日は、少し風はあるが快晴に近い天気でもあった。20分ほどで植物園に到着。コロナウイルス問題で学校が臨時休校中ということもあり、平日にも関わらずけっこう家族連れの入園者も多かった。植物園は春の花々がたくさん咲き始めていた。ミツマタの淡い黄色の花が満開に、どんな品種かはわからないが、早咲きの淡い白ピンクの桜が満開となっている。温室で早咲きにさせたのか、季節的には5月に開花する石楠花(しゃくなげ)や山ツツジの花が開花したものが並べられてもいた。

 この季節の花であるラッパ水仙などや、さまざまな野草花が咲く花畑。黄色いレンギョの花も開花し始めていた。染井吉野(ソメイヨシノ)の桜の木も、例年より少し早く、蕾が膨らみピンクの花を出し始め あと1週間で開花しそうだった。山茱萸(さんしゅゆ)の黄色い花も可愛らしい。また、ミモザの黄色の花も美しい。3月上旬から4月上旬にかけてのこの季節、これら「黄色系」の花が多く咲かせているのも日本の花々の一つの特徴かと思う。菜の花もそうだ。黄色は、明るい春の訪れを告げてくれるからなのかな。

 大きな早咲きの桜の大木が10本ほど満開になっている場所があった。なんという桜の種類なのだろう。花の色はソメイヨシノとほぼ同じなのだが、花びらがソメイヨシノより少し小さい。

 1歳3か月近くになった孫娘の遙(はるか)は、1月頃からよちよちと一人で歩けるようになったので より行動的になってきている。この日の植物園にある遊具で、一番喜んでいたのは、円筒のカーブのあるトンネル式の滑り台だった。怖くないのだろうかとおもうが、ちっとも怖くないようだ。何度も何度も階段を登り、上からトンネル内を一人で滑り落ちていた。

 午後4時半ころになったので、植物園を出てすぐのところにある賀茂川堤防に出て川原に行く。堤防から葦(アシ)の間を通りぬけて水辺に向かう栞さん。遙さんは、水がとても大好きだ。川原の石を川に栞が投げているのを見て、しきりに自分も小さいジャリ石を投げ始めていた。夕日が少し始まりかけていた。午後5時頃、そろそろ植物園の駐車場に戻ろうとして駐車場に行ったら、駐車場は閉まったところだった。まだ、駐車場管理の人が一人残っていたので、出口を開門してもらえた。「あと1分したら私もいなくなっていたので、車は明日の午前9時まで出せないところでしたなあ。」と話していた。料金を払い、銀閣寺方面の娘の家に向かう。

 翌日、18日(水曜日)は、午前中2コマのON-LINE授業を行った。中国との1時間の時差のため、終了したのは午後1時すぎ。夕方も近くなり始めた午後4時半頃に自宅から車で10分ほどのところにある木津川・桂川・宇治川の三川合流地にある背割り堤に息抜きに行くと、見事なピンク色の花を満開に咲かせている木が2本あった。「何の花だろうか?梅の花?桃の花にしては少し早すぎるし?」と思って眺めていると、知人の安藤さん夫妻がたまたま散歩に来ていて、「これは桃の花ですわ。今年はかなり開花が早いですわ」と話してくれた。メジロが数羽、桃の木に来ていた。

 ここ背割り堤のソメイヨシノの桜並木は桜のトンネルが1.4km続く関西地方有数の人気桜スポットだ。京都府人気NO1、全国人気NO5の桜の名所。バーベキューなどもここでは可能だ。まだ、蕾の膨らみは少ないので、この並木の桜は例年のように4月上旬頃に5分咲きくらいになるだろうか。あと2週間で。この背割り堤の桜を見ることができるのは、7年ぶりになりそうだ。新型コロナウイルス問題でいまだ中国に渡航ストップ、3月16日からは、日本からのON-LINE授業がしばらくはまだ続きそうだから見ることが可能になってしまった背割りの桜見。早朝は人も少なく、桜のトンネルは清々しい。

 


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