京都・乙訓の教員、歴史を現場で学ぶ「授業活用、愛郷心育む」と

2017-02-16 20:01:05 | 習 learn
 京都府乙訓地域の教員らでつくる「京都乙訓ふるさと歴史研究会」が若手教員向けにフィールドワーク型の歴史研修を始めた。地元の歴史を現場で学んでもらうのが目的。同会は「研修知識を授業に活用してもらい、子どもたちの愛郷心を育んでほしい」と期待する。

 同会は歴史紙芝居の上演や子ども向け歴史教室開催などの活動に取り組む。教員の歴史研修はこれまで座学が中心だったが、今年1月から活動の幅を広げようとフィールドワーク型を企画した。

 初回の1月21日は大山崎町で実施し、乙訓2市1町の小学校教員約10人が参加した。同会会長で第5向陽小教頭の中西昌史さん(52)の案内で国宝茶室「待庵(たいあん)」や離宮八幡宮などを巡った。町歴史資料館では、福島克彦館長が中世にエゴマ油の独占販売で栄えた大山崎の中世の自治などを紹介。「大山崎は歴史学習に事欠かない。資料館も教材のひとつとして使ってもらえたら」と呼び掛けると、参加者は熱心にメモを取っていた。

 参加した第二大山崎小の水口綾佳教諭(27)は「教科書の勉強も大事だが、実際に見て感じた事の方が頭に入る。今後の指導に生かしたい」。中西さんは「教員が身近な歴史を知っておくことは大切。学びを通して子どもたちの地域への愛着が深まれば」と話す。

 今後、向日市や長岡京市でも実施する予定。

【 2017年02月03日 11時54分 】


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