ホテル満杯、誘致の動き 京都・乙訓地域

2016-06-26 15:11:46 | 創 creation
 4月にオープンした京都府長岡京市調子1丁目のホテル「京都ゲストイン長岡京」は阪急西山天王山駅に程近く、宿泊客のおよそ半数が外国人だ。「すでにアフリカを除くすべての地域からお越しいただいています」とオーナーの遠山宏さん(62)と妻の園栄さん(58)。週末は常に満杯状態という。

 外国人旅行者が過ごしやすい環境づくりにこだわる。四つある部屋は和洋折衷とし、ラウンジは和室、バーは古い蔵の中に整備。バーは宿泊客以外にも開放されており、客と地元住民が酒を酌み交わして国際交流を図ることもしばしばだ。「乙訓の魅力も知ってほしい」。遠山さん夫妻は自転車を無料で貸し出し、光明寺や勝竜寺城公園などを巡るサイクリングコースをつくって客に勧めている。旅慣れた外国人旅行者には「隠れた観光スポット」と好評で会員制交流サイト(SNS)のフェイスブックで紹介する人もいるという。

 乙訓地域の自治体も外国人旅行者に狙いを定め、ホテル誘致を検討し始めた。

 向日市は、開発に制限のかかる市街化調整区域が多いため、商業利用などが可能な地区計画制度を活用し、ホテルを含めた企業誘致を目指している。実際に業者から問い合わせも寄せられているという。長岡京市も府を通じて海外の投資家にホテル誘致をアピールしたい考えで、市は「京都市内に近く、観光振興のチャンス。あらゆる機会を使って誘致を働き掛けたい」としている。

【 2016年06月22日 10時48分 】


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