竹の落ち葉、畑で活用 京都・向日、美観とごみ減量両立

2016-06-26 15:07:11 | 木 plants
 京都府向日市が「竹の径(みち)」でごみ収集業務の一環として集めたササなどの落ち葉を、物集女農家組合の組合員が譲り受け、竹やぶや畑で再利用している。竹の径は観光スポットとして人気を集めており、関係者は「竹の径がきれいになるだけでなく、ごみの減量にもつながる」と喜んでいる。

 市は平日の午後、竹の径を中心に市内の道路清掃を行っている。集めた落ち葉はこれまで処分していたが、組合側から打診を受け、5月から無料で提供を始めた。市の清掃職員が竹の径周辺の3カ所に置いた落ち葉を、組合員3人が畑などで活用している。

 専業農家の和田貴至さん(45)=同市物集女町=はトマトとキュウリ、トウガラシの畑で落ち葉を使用。これらの野菜は暑さに弱く、落ち葉を回りに敷くことで地温を下げることができるという。和田さんは「これまではビニール袋を敷いていたが、落ち葉は片付ける手間がいらず、腐葉土にもなるのでありがたい」と満足げに話す。

 中山弘司組合長(63)は「市が竹の径の清掃を始めてから不法投棄がなくなった。観光都市としても良い取り組みだと思う」と話している。落ち葉は誰にでも無料で提供している。問い合わせは物集女公民館内の同組合事務所TEL(921)0048。

【 2016年06月21日 10時40分 】


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