認知症徘徊、無線で“発見” 京都・長岡京、見守り事業体験会

2016-06-26 15:14:26 | 護 help
 認知症で行方不明になった人を発見するため、京都府長岡京市は22日、近距離無線通信「ブルートゥース」を活用した見守り事業の捜索体験会を行った。患者役2人が市内を徘徊(はいかい)。市地域包括支援センターや警察、消防などで構成する市認知症ネットワーク会議のメンバー約20人が参加した。

 ブルートゥースを使った見守り事業は全国初。認知症対策に携わる人たちにシステムへの理解を深めてもらうため、2月下旬の運用開始後、初めて体験会を企画した。

 認知症患者に持たせる発信機の信号は15~30メートルで受信可能。受信機は市内18カ所に設置、専用アプリを入れたスマホやタブレットでも受信できる。この日は市内に300人以上いる「ぶじかえる応援団」にもアプリを起動させるよう呼び掛けた。受信機が感知すると、場所や日時、個人情報などが市のサーバーに送信され、捜索の手掛かりとなる。

 体験会では、参加者が3~4人のグループに分かれて1時間ほど市内を歩いた。患者役の位置情報が市のパソコンに届くと、すぐに参加者へメール送信され、捜索の参考にしていた。

 アプリは受信情報を市に送るだけで、スマホを持つ市民や捜索者は認知症患者が近くにいることは分からない。そのため、捜索後の反省会では、参加者から「近くに患者がいることが分かる受信機があれば」「受信から、こちらに通知が来るまで1~2分の時差がある」などの意見が出ていた。

【 2016年06月23日 09時41分 】


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