めんごチャペの猫の目日記

日々の思い・風・山行き・・・気まぐれに・・・

『編集手帳』 2015年日本記者クラブ賞受賞講演会

2015年06月04日 10時13分17秒 | 心のうち

2015年6月3日(水)

日本記者クラブ賞受賞記念講演会で

『編集手帳』を執筆するときの気持ちを

静かに話す竹内政明氏

日本プレスセンタービル10階

18:30~20:15

チャペには毎日楽しみにしているコラムが有る 

読売新聞の『編集手帳』

各紙の1面にコラムは有るが こんなに引きつけられ 

心にスーッと沁み込んでいくコラムは無い

 その日その日の 喜怒哀楽がにじみ出て 

書き手と気持ちが一体になる

チャペにとって 無くてはならない心の栄養 

1面の左下 11センチ×10センチの囲みに458字

短い文章の中に多くの言葉を引用し

大ニュースに限らず 日々の営みを

おだやかな視点で書きとどめる 

心にいつまでも残る言葉で・・・

 

  

プレスセンター前 日比谷公園

 

プレスセンター10F

あこがれの人に会える 

 

    

街角の光景や 人々の暮らしを見つめる 視点の鋭さ 優しさ 

さりげない言葉の中の奥深さ

どんな人がこの文章を書いているのかしら・・・

尊敬しあこがれていた

毎日 昼休みになるのを待ちかねて新聞を読む

1面の活字に目を通したら 『編集手帳』から読む

ある日 紙面の中ほどに今年の日本記者クラブ賞が

『編集手帳』執筆者の竹内政明氏に決まったとあり

はじめてお名前を知った

やっぱり・・・すごい文章だもんね 

その数日後 受賞記念講演会に 先着で招待すると記してある

行かねば・・・どうしても会ってみたい

 

日本記者クラブ賞竹内氏(右)日本記者クラブ賞特別賞伊藤英朗氏(左)

 

     

竹内氏は人前で話すのは苦手と言いながら

静かな口調で話し始める

本を読んで これはという文章のページを

コピーしファイルに入れる 

2001年6月から始まった『編集手帳』担当前

経済記者だったころ 財界人を取材すると

知識の広さに圧倒され 勉強をはじめた

今ではそのファイルが400冊以上とか

氏の部屋は 床もロッカーも天井まで 本 本 本

記事とコラムの違いは 

記事は事実をうつしとる

コラムは事実を見て 自分がどう思ったかを添える

氏は日のあたらない人には優しく 勝った人にはそっけない

へそ曲がりコラムと言われるが 性分である

東日本大震災が一番しごとをした

どうやってその人に寄り添った言葉が書けるか

自分に置き換え 一つ一つそぎ取って考えた

 

今日も 古今東西の名文を引用し

語りすぎず 抑制された文章のなかには

うわべだけでなく 内面から人に寄り添う暖かさが

チャペの胸に響く

 

 

チャペの机にそっと置いてある

昨日まで尊敬しながらも 

遠い人であった竹内氏の『編集手帳』が

今日から あの竹内さんの『編集手帳』に思える 

 

※日本記者クラブ賞 1972年創設

竹内政明氏(読売新聞論説委員)59才

日本記者クラブ賞はクラブの会員と

会員社に属する記者の中から

「ジャーナリズムの信用と権威を高めた個人」を顕彰する

 

※日本記者クラブ賞特別賞 2012年度新設

原則クラブ会員以外の内外のジャーナリストや

ジャーナリズム活動に贈る ジャーナリズムの

向上と発展につながる 特筆すべき業績や活動を顕彰する

伊藤英朗氏54才

南海放送デレクター

第五福竜丸被爆 1954・3・1 以外にも多くの

水爆実験が行われ 漁船被爆関連番組を継続的に製作放映

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする