森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

2019-06-09 | 日記


 森は花盛りです。
 
 若い時分、花にはあまり関心がなかったのですが
 いつのころからか野に咲く花を愛でる習慣が身につきました。



 「一番小さなことでも満足できる人が 一番裕福である
 何故なら満足を感じることが 自然が与えてくれる富だからだ」
                      -ソクラテスー

 2400年前のこの方の言葉に、貧乏老人は納得します。
 確かに、墓穴に向かう道をよろめきながら歩くようになっても
 道端に咲く美しい花を楽しむことができます。



 しばしば、花は女性にたとえられます。
 それは「花やか」とか「華がある」とか、希望的に使われます。
 一方、男性は自然にたとえられることはほとんどありません。
 せいぜい「ウドの大木」とか、最近では「濡れ落ち葉」などです。

 この方は両方を褒めて、生き方を提言されています。

 「一人の良い女性 一人の良い友 ひとつの良い思い出 一冊の良い書物
 それがあれば人生は満足だ」        -チェスタトンー



 今、自然を美しいと感じる人はどの位いるのでしょうか?
 自然より、美しいものを知っているのでしょうか?
 であれば、それを教わりたいです。

 人々はもっと便利で楽しく美しい、夢の世界の到来を信じているのでしょうか?


                               動(yurugi)