加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

第29回内灘町世界の凧の祭典

2017年05月15日 | 各地の凧揚げに参加しました
平成29年5月14日 第29回世界の凧の祭典が内灘海岸で開催されました。
海外勢の参加者はスウェーデン1人、イタリア2人で例年より少ない。
いつものピーターリーンのクジラやトカゲのようなバルーンカイトが空を泳いでいません。
昨夜は15団体約50名の宿泊だったようで、年々参加者の宿泊者が少なくなっているような気がします。

今年の特筆する出来事は、昨年までは会場横の道路の車両通行止めが10時からでしたが、通行止めが完全に確認されなければ凧揚げ開始とならなかったのです。
今年は9時になると凧揚げ開始の放送があり、開始時間を知らなかったので驚きました。
参加者の多くは開会式が終わってから凧揚げ開始と思い準備をしていません。

大会関係者に確認すると、開会式は凧揚げの途中で行うとの事で、会場に凧を運び準備をしました。
曇り空で風は8m/sを超えているようで、肌寒く感じました。
アンカーの土嚢袋に砂を入れ、砂に埋めふくら雀布団凧をセットし、凧に風を入れると風を受け高く舞い上がりました。
空を見ていると凧は段々離れて行くようなので、後ろを見るとアンカーとして砂に埋めた土嚢袋が、引綱を付けたまま凧に引きずられて動いて行きます。
土嚢袋を引きずり元のアンカー場所まで戻り、もう1個の土嚢袋に砂を詰め重りとするとアンカーはやっと落ち着きました。
風の強さには驚かされた凧揚げでした。

(婦くら雀布団凧)
その頃開会式が始まりましたがアンカーの状態が心配だったので、開会式には参加できませんでした。

開会式が終わると、参加者の凧も揚がり始め空には凧が増えて行きました。
各地の大きな凧も順次揚がり始めましたが、バルーンカイトがないせいか、空は今までには無いような空いた状態です。

(凧揚げ状況1)

(凧揚げ状況2)

中学校の凧が会場内に落下しましたが怪我人はいませんでした。ヒヤリとした瞬間です。
凧の設計強度を超えた風でバランスを崩したのでしょか、その後風は少し弱くなったようです。それでも5m/sを超えているようです。

布団凧も安定して揚っているので、強風用の婦くら雀を揚げ、出し物の「傘」で紙撒きをすることにしました。
婦くら雀はウナリの音も心地良く風を受けて飛揚していきます。
傘を開き、色紙を切った紙を挟んで手を離すと、傘は風を受けてどんどん登っていきます。
凧の下のストッパーに当ると傘はすぼまり紙は風に乗り飛散していきました。
風も良かったので何度もやっていたのですが、カメラを持った人達が寄ってきて私たちの法被の絵柄を撮影しています。
傘の昇降は観客席から離れていたせいか余り関心を示す人はいませんでした。

(婦くら雀凧の共演)

昼になったので凧を降納し、食事です。

昼食後、「白山開山1300年」のステッカー凧と金沢扇子凧を揚げました。
どちらも青空の中に凧が良く映えて自己満足で凧揚げを終了しました。

(白山開山1300年ステッカー凧)

(金沢扇子凧)

閉会式が行われ大会は終了しました。
(閉会式)


今回の大会では60組の団体で1800人の凧揚げ参加だそうです。
観客は例年並みの3万6千人(何れも主催者側発表)
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