加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

守貞謾稿の中の凧を再現(7)

2015年02月14日 | 金澤郷土の凧資料
凧に彩色
先日組立てた凧が乾いているので今日は色入れである。
まずは篆の字凧である。最初から気負ったせいか染料が筆につきすぎたせいか線からにじんできた。慌ててティシュペーパーで押え余分な染料をとる。
(未の篆字凧)

(未の篆字凧裏面)

この魚河岸凧の市松模様は角の彩色がきれいに出来ると見栄えが良くなるのですが、彩色はさすがに緊張しました。出来栄え的には満足です。
中の文字の色は生臙脂(しょうえんじ)となっていますので、手持ちの染料を探して似通ったシリアルレッドという染料としました。
染料をお湯で溶かし色合いを見ると少し薄かったので染料を追加し、混ぜたのですが、完全に混ざらなったようで塗って見ると彩色むらがでてしまったので残念です。
(魚河岸凧)

(魚河岸凧裏面)

干支の凧にも大洲和紙を使い赤い染料を使用した時はきれいに発色してくれたのに、今回の藍色の染料は相性が悪いせいか和紙の吸い込みが悪くあまり満足のいく発色とはならなかった。
紙の性か?自分の腕が未熟だったと反省しかり。
(蘭字凧)

(蘭字凧裏面)

彩色までが完了しましたので乾燥させます。
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