武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

赤い街 (色鉛筆作品)

2010-04-21 15:15:38 | Weblog

ガランダッシュの色鉛筆のメモは続く・・・。
この抽象画のような風景の中にも人の形が埋め込まれているように見える。
ヒロクニさんは、一々作品のことは多くは語らない。
具体的に人型なのか?ということを聞くと、
どうでもいいことを聞くのだなとめんどくさそうな顔をする。
もっと、絵画には他に大切なことがあるだろうと
言いたげな顔。

バーミリオンは人殺しの色
洋画家時代の若い頃のヒロクニさんは、三宮の阪急西口に階段があった頃、阪急画廊という画廊があって、そこで2、3回個展をしたそうだ。兵庫新聞という新聞社があり、新聞が記事を書いてくれたりしたという。「絵の具をなすりつけていると、人が見てくれるもんだなぁ」と思ったそうだ。
以下ヒロクニさんの独白
「なんか、なすりつけてると人が見てくれるもんだなぁと、だけど、なすりつけると言っても、物凄い勢いで描いてるからね。死ぬ。死ぬぞぉーみたいな。(笑)感じで、キャンバスと向きあっているから、キャンバスを殺すか、自分が死ぬかみたいな、そんなことを描いていた。だから、恐ろしい形相で、ヒゲはボウボウと伸びているし、ズボンには絵の具が付いたまま、ズックで街の中へ『殺すぞぉー』と言いながら歩いていくわけだから、大抵の人がどけてくれた。(笑)まあ、バーミリオンをぐいぐい、塗った時代やね。バーミリオンばかり使うから、手も真っ赤になって、殺人を、人殺しした手をして歩いて、変な凄い時代。目はギラギラして、夜は酒を飲み、殺人こそしないけど、人殺しみたいな毎日。(笑)」と楽しそうに話していました。バーミリオンとは、朱に近い赤色。古代より魔よけの色とも言われてます。
なんとなく想像出来る。
ヒロクニさんの洋画時代の話は、若さと勢いと、行動がその辺のフィクションより凄い。牛小屋での寝泊りの生活や考えられないことで溢れている。近年では、膀胱癌の癌細胞が良性に変わってしまったコト。いつの時代も変わらないのが、お金がないコトだけみたいです。
コメント
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