武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

新発売のガランダッシュの色鉛筆

2010-04-12 11:41:45 | Weblog

東京での個展を終えて、スイス製のガランダッシュ社から出ている1本500円もする色鉛筆を買った。全色は無理なので20本を選んで購入した。その色鉛筆で描いたメモが上の絵。描き上がってから気に入ったようで「今度の個展にこの絵はどうかな?」と聞かれたが、折曲がったよれよれの紙を見て「それ、ダメ。紙が折れすぎ」と吐き捨てるように答えた。
 わたしの頭にあったのは、小学校の頃に漫画家になりたくて読んだ、赤塚不二男先生の「マンガ家になるためには」という本のある一部が浮かんだ。マンガの応募の時の原稿の話で、どんなにいい作品でも、手垢がべたべたと付いていたり、米粒がくっ付いているような汚い原稿は没という話を思い浮かべていた。子供心に読み手に対しての敬意の念がを表すマナーは大切なのだということを学んだように記憶している。
 ヒロクニさんは、若い頃から芸術家だったようで、いつもお金に縁遠い生活をしていたようで、ヘンなところをケチる。アルッシュという高級水彩紙も買うように仕向けて、家にあるにもかかわらず「高くてもったいない」と言ってなかなか使わないのです。ボロク見える紙に変な偏愛をもっているようで、そんな紙に紙に名作?が出来てしまう時があり、個展に出すが、わたしは買う人の立場に立ってみて欲しいなと思うことがある。ヒロクニさんのことをよく知ってる方は「先生らしい」と笑ってくださるが、よく知らない人は人柄まで受け入れないのではないかと思い、つい息子を教育する、母のような気持ちになる。

最近出た、ガランダッシュのアーティストの為の色鉛筆は皮膜も強く、光による退色にも強く凄い色鉛筆とヒロクニさんは言っています。しかし、1本500円は高い・・・・。

コメント
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