毎日新聞夕刊(東京都内版)2006年11月7日(火)掲載のえ
せんべいは、和室にたたみが似合う。
俳優の小沢昭一さんは、味覚は郷愁だといいます。子供の頃うまいと思ったものが、一生うまいと「せんべい」について語ります。何十年かたって、穴守でせんべいを食べたら、少年時代がブワーッとよみがえったのをきっかけに、全国あっちこっちせんべいをあさり歩いた。探す楽しみも奥が深いという。昔のまんまは、穴守稲荷のそばにある「横山せんべい」だけといいます。
実は、せんべいは、我が家では買わない。ヒロク二さんの歯の問題もあるけれど、わたし自身もお菓子を普段食べない人で、結婚した当初驚かれた。おかずとご飯さえあれば納得しているので、殺伐とした女性に映ったようだ。何故か砂糖のたっぷり入った、ケーキを焼いてくれというので、たくさんケーキを焼いたけど、様子を見ていると、甘いものを食べて、ご飯はちょっとしか食べないのだ。本来は、反対だと思うのです。砂糖を麻薬みたいな感覚で摂取しているので、「不健康だからやめましょう。」と言った。やめないので「頭が悪くなるからやめなさい。」となり、何年もかけて、その習慣をとり除いていった。今は、お腹が空けば、おかゆに梅干しを食べるようになり、時々食べる「甘物」が美味しくなった。ただ、ヒロク二さんは最近、客にも、おかゆをすすめるときがあり困ったことがある。デザイナーのTさん、すいませんでした。
せんべいは、和室にたたみが似合う。
俳優の小沢昭一さんは、味覚は郷愁だといいます。子供の頃うまいと思ったものが、一生うまいと「せんべい」について語ります。何十年かたって、穴守でせんべいを食べたら、少年時代がブワーッとよみがえったのをきっかけに、全国あっちこっちせんべいをあさり歩いた。探す楽しみも奥が深いという。昔のまんまは、穴守稲荷のそばにある「横山せんべい」だけといいます。
実は、せんべいは、我が家では買わない。ヒロク二さんの歯の問題もあるけれど、わたし自身もお菓子を普段食べない人で、結婚した当初驚かれた。おかずとご飯さえあれば納得しているので、殺伐とした女性に映ったようだ。何故か砂糖のたっぷり入った、ケーキを焼いてくれというので、たくさんケーキを焼いたけど、様子を見ていると、甘いものを食べて、ご飯はちょっとしか食べないのだ。本来は、反対だと思うのです。砂糖を麻薬みたいな感覚で摂取しているので、「不健康だからやめましょう。」と言った。やめないので「頭が悪くなるからやめなさい。」となり、何年もかけて、その習慣をとり除いていった。今は、お腹が空けば、おかゆに梅干しを食べるようになり、時々食べる「甘物」が美味しくなった。ただ、ヒロク二さんは最近、客にも、おかゆをすすめるときがあり困ったことがある。デザイナーのTさん、すいませんでした。