
武道と俳句 八 秋水百句
葉月八句
法師蝉聴きて写経の墨を擦る
法師蝉鞍馬不動の滝に鳴く
夏の果て僧正ヶ谷は行者路
きりぎりす武者窓覗く荒稽古
朗々と心経空に墓参
「にっぽん」とアナ繰返す蝉しぐれ
また物忘れ蜩が鳴いてゐる
ヘルシンキの青空無限小鳥来る
葉月八句
法師蝉聴きて写経の墨を擦る
法師蝉鞍馬不動の滝に鳴く
夏の果て僧正ヶ谷は行者路
きりぎりす武者窓覗く荒稽古
朗々と心経空に墓参
「にっぽん」とアナ繰返す蝉しぐれ
また物忘れ蜩が鳴いてゐる
ヘルシンキの青空無限小鳥来る